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ともにパリ五輪への死線越えた元相棒は日本代表へ…FC東京DF木村誠二が高井幸大から受けた刺激、再確認した“上手さ”

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DF木村誠二

[3.29 J1第7節 FC東京 0-3 川崎F 味スタ]

 ともに昨年夏のパリオリンピックまで戦った元相棒は先日、日本代表としてフル出場を果たした。FC東京DF木村誠二は、日本代表DF高井幸大(川崎F)と対戦。W杯アジア最終予選を戦った高井の姿を見て「隣でやっていたので(刺激は)もちろんある」と語った。

 サガン鳥栖へのレンタル移籍から今シーズン復帰を果たし、20日のルヴァンカップ1回戦・奈良クラブ戦(○1-0)で先発で復帰後初出場した。そして今節、“多摩川クラシコ”の舞台でリーグ戦でスタメンとして初出場。0-3で敗れたものの、持ち味となったビルドアップで攻撃に貢献しつつ、チーム3番目の走行距離で守備にも奔走した。

 守備面では似たような失点が続いた。「1失点目も2失点目もクロスからだった。クロスを簡単に上げさせないこと、上がった後の中のマークの掴み方はチームで共有しないといけない」。一方で、攻撃面ではハーフタイムに松橋力蔵監督から「たくさんやり続けよう」と声をかけられ、「相手が来るんだったら背後1本使うとか、もっと柔軟にやってほしい」とアドバイスも受けた。

 復帰後初のリーグ戦出場だったが、攻撃面で悔しさが残った。「ボールをうまく循環させたりはできていたが、縦パスはそんなに通せていなかった。相手が怖がる攻撃はあまりできていなかったのでそこをしたい」と課題を見出していた。


 相手の最終ラインには、世代別代表でコンビを組み、ともにパリ五輪の舞台に上がった高井がいた。年下の相棒はパリ五輪後に日本代表に選出。3月シリーズでは出場2試合目で初先発を飾る。対峙した高井を見て、木村は「めんどくさいっすよ(笑)」と対戦相手としての“上手さ”を改めて称えた。

「めんどくさいっすよ、あいつのボールの持ち方とか運び方とか。パスを出すところの選択とか。上手くハマらないような位置にしっかり出してくる。嫌な持ち方をしてきて、なかなか狙いを絞れない。ああいうところはやっぱり上手いなと思う」

 もっとも、高井が評価される部分は、木村自身の武器でもある。「ああいうのは自分もできるところだと思うし、意識してやっているところではある。差を感じたわけではない」。再び日の丸を背負った戦友の背中を見据えて、「オリンピックが終わった以上、自分も目指すのはそこ。焦らずがんばるだけ」と新たな目標に進み始めていた。

(取材・文 石川祐介)

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石川祐介
Text by 石川祐介

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