beacon

宮市・井上とスピード対決、驚異の3連戦“ほぼ完走”…東京Vの22歳MF新井悠太はさらなる高みへ「結果で違いを作りたい」

MF井上健太とMF新井悠太

[4.5 J1第9節 横浜FM 0-0 東京V 日産ス]

 左ウイングバックという負荷の高いポジションで3連戦を“ほぼ完走”した。

 昨季インカレMVPの東京ヴェルディMF新井悠太(22)は第9節・横浜FM戦にフル出場。マッチアップの相手には右SBの宮市亮、右MFの井上健太というスピードある2人が並んだが、最後まで走り負けることはなく、後半アディショナルタイム1分に途中交代した3月29日の柏戦(△0-0)、フル出場した今月2日のFC東京戦(△2-2)に続き、驚異的な走力を発揮していた。

 この試合のスプリント数は井上が両チーム最多の26回、宮市が次点の20回を記録したのに対し、新井は13回。走り負けないスピードだけでなく、出力をうまくマネジメントする効果的な対応も光っていた。

 試合後、新井は「ランニングの質や回数のレベルが高かったし、そういった相手に対して自分だけのプレー範囲ではなく、コミュニケーションを取りながら対応できたと思う」と総括。「スピードある選手とプレーするのは前回のFC東京戦の白井選手もそうだったけど、自分自身もスピードがないわけではないし、スピードが出る前の準備が大事だと思っていた。そういった面ではうまく対応できたと思う」と手応えを語った。

 そんな新井は今季、第2節以降の全試合に先発出場。特別指定選手だった東洋大在籍中の2023年にJリーグデビューを果たしたとはいえ、年齢的には今季が大卒ルーキーイヤーにあたるなか、J1の舞台で着実な存在感を放っている。

 それでも新井は「これまでの試合を経験し、いろんなものを学ぶことができたし、自分の中で吸収するものが多くあった」という一方で「その中でも自分のストロングを生かして違いを作れたかというと、そこまでうまくいっていない」と指摘。「出場時間が伸びているけど、結果としてあまり表れていないのが自分の中でまだまだだと思うので改善したい」とさらなる高みを見据えている。

 この日も元日本代表で海外経験豊富な宮市とのマッチアップで張り合っていたが、「宮市選手も攻撃の選手なので、守備の面で言えば自分が相手に向かってドリブルを仕掛ければ嫌だったと思う」と積極性に悔いを残した様子。「そこでシュートまで行ければ結果につながると思うので、そういった点で違いを作りたい」と向上心をたぎらせていた。

(取材・文 竹内達也)

★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2025シーズンJリーグ特集
竹内達也
Text by 竹内達也

「ゲキサカ」ショート動画