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「決めたかった」浦和MF長沼洋一、左SB起用には葛藤も「今の経験は絶対活かされる」

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MF長沼洋一(写真右)

[4.16 J1第20節前倒し分 浦和 2-1 京都 埼玉]

「決めたかったですね」。左サイドバックとして2-1の勝利と今季初の連勝に貢献した浦和レッズMF長沼洋一は開口一番、ため息を交えてそう言った。

 前半15分、MFマテウス・サヴィオのスルーパスをPA内に走り込んだ松尾佑介が折り返し、SBの位置から攻撃参加した長沼が反応。京都DF須貝英大と競って倒れ込むと、弾んだボールが京都DF鈴木義宜の腕に当たり、主審はPKの判定を下したが、VARの介入を経てPKは取り消された。

 けれども長沼が悔やんだのはPKを取り消されたからではない。サイドに開いたサヴィオに預けてインナーラップし、裏のスペースを使いながらゴールを目指すという、再現性を望める形からシュートを決められなかったからだった。

 とはいえ、左SBのタスクとして重要な守備面では京都FW奥川雅也とのマッチアップで簡単に前を向かせず、体を張る守備も見せながら前節・町田戦(○2-0)からの連勝にしっかりと貢献した。

 京都が中3日であるのに対して浦和は中2日だったが「意外と僕は体が動いたなという感じだし、みんなもそれほど重いなって感覚はなかったと思う」と涼しい顔。「町田戦もきょうもセットプレーで先制できたのが大きい。それでやり方がハッキリした。自分たちのスタイルみたいなのが町田戦と京都戦では良い感じにマッチしていた」と胸を張る。

 一方で、開口一番“決めたかった”と言ったのには別の理由もある。長沼はサガン鳥栖から昨年8月に浦和へ完全移籍で加入。浦和に来るまでに23試合に出場して4得点を挙げており、23年には鳥栖で10得点を決めていた。ところが、長沼が浦和に加入してから間もない9月に、攻撃的なマティアス・ヘグモ前監督から守備的なマチェイ・スコルジャ監督に指揮官が交代。左SBで起用されることが多く、ここまでは得点がない。

 左SBで3試合連続先発をしている今、どのようなマインドでピッチに立っているのだろうか。

「出られればどこでもいいと思ってやっているけど、サッカー選手として考えた時に『いまサイドバックをやっていていいのかな、どうなのかな』と思うことはある。まだ前で勝負できる。年齢(28歳)も一番いい時なので、まだまだ前で勝負できるのという思いはある。そこの葛藤はありますけど、でも選手は試合出てなんぼなんで」

 試合後は視察に来ていた日本代表の森保一監督から「体が強い」と守備面に関するお褒めの言葉も出た。森保監督はサンフレッチェ広島ユースから広島のトップチームに昇格した長沼の1、2年目に広島で監督を務めているほか、U-23日本代表監督として長沼を招集したこともある。

 記者から森保監督の言葉を伝え聞いた長沼は「守備(を褒められるの)はうれしいのですが、おととし10点取りましたし、まだそこ(攻撃的MF)で勝負したい気持ちがある。自分が点を取ってチームを勝たせるという気持ちの良さも知ってるし、そこはまだチャレンジしたいところはある。でも、長い目で見たとき、プレーの幅という意味で今の経験は後に絶対活かされると思う」と複雑な心境も吐露した。

 それでもやるべきことは「1試合1試合、勝っていくだけだと思っている。先を見据えず、次は頑張って勝つ、それだけ」。ホーム5連戦で目の前の勝利に集中していた。

(取材・文 矢内由美子)

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矢内由美子
Text by 矢内由美子

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