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京都産業大DF小野成夢、感謝の清水内定「上のカテゴリでチャレンジしたかった」全国区のビルドアップで勝負

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清水入団が内定したDF小野成夢

 9日、清水エスパルスから京都産業大のDF小野成夢(4年=愛媛U-18)が27年1月より新加入することが内定したと発表になった。

 クラブ発表のコメントで「サッカーを通じて関わってくださった方々、そして何不自由なくサッカーをさせてくれた両親への感謝の気持ちを忘れず、結果で恩返しができるよう頑張ります」と記した。

 愛媛県新居浜市出身の小野は、兄、妹を持つ3兄弟の次男。サッカーは2歳年上の兄の影響で始め、中学から愛媛FCのアカデミーに正式に入った。練習場のある松山市まで車で1時間ほどかかったが、送り迎えを3年間続けてくれたという。「学校が終わってからすぐに向かって、帰りは夜中の11時、12時だった。お弁当も昼用と夜用の2つを作ってくれていました」。ここまで大きな怪我をしたことがない頑丈な体は、両親の支えがあってこそ作られた。

 高校から寮生活を始めてよりサッカーに集中した環境に身を置いた小野の実力は、プリンスリーグ四国で最優秀選手賞を受賞するほどになっていた。ただ同期のMF行友翔哉とGK牧口一真がトップ昇格を掴んだ一方で、小野の昇格は見送られた。「微妙なラインだったっぽくて、最後までプロが大学か悩んだ。僕自身は上がりたかったけど、最終的にはアカデミーやトップのスタッフとも話をして大学に進むことにしました」。

 大学選びについては分からないことが多かったが、ユースの北内耕成監督や小笠原侑生コーチの勧めもあって、関西学生リーグに進むことになった。「びわこ大と関大にも練習に行かせてもらったし、京産はBチームと練習試合をさせてもらったことがあったので、その時に声をかけてもらいました」。その中で京産大の吉川拓也監督と小笠原コーチが、大学の同期だった縁もあって京産大への進学が決まった。
 
 そしてその大学進学が小野の成長に欠かせないものになった。入学した年に4年生の西村翔さん、2学年上のDF横窪皇太(現宮崎)の絶対的なレギュラーがいた。「大学に入って衝撃を受けたのが、ショウくんとヨコくんの2人だった。その2人を目標にしながら追い越しながらやらないといけないと思ってやってきた」。2年生でレギュラーに定着した小野は、最初は壁を感じることもあったというが、今春のデンソーカップチャレンジでは関西選抜に選出。優秀選手賞を受賞する存在感をみせた。

「自分でもデンソーカップで力が通用することを実感できたと思っている。デンソーカップに行って、いろんな選抜とやったときに余裕を持つことができて、全国でも通用すると感じた。自分はビルドアップやキックの部分で自信を持ってやっているけど、(ほかのCBの選手と比べても)違った特徴があると思ったし、特にビルドアップに関しては負けていないと感じました」

 そんな小野の進路については、複数クラブが関心を持っていた。古巣の愛媛が下級生のころから動向を追っていたのはもちろん、今年1月にはモンテディオ山形のキャンプに参加。その後に松本山雅FC、そして清水の練習に参加した。最終的にオファーが出たのは3クラブ。「愛媛は育ててもらったクラブなので恩を感じていた。山雅も熱心に毎試合見に来てくれていたけど、素直に上のカテゴリでチャレンジしたかった。実際に練習参加してみても選手の質やレベルも高い中で、ここでやりたいと感じることができました」。

 京産大では今季、MF伊藤翼(4年=C大阪U-18/徳島内定)とともにダブルキャプテンを務める。9節を終えたリーグ戦では首位に立ち、3年連続で出場する天皇杯では、1回戦で石川県代表と対戦することが決定。勝ち上がれば2回戦で水戸と対戦することも決まった。「ユースの先輩になる谷岡昌選手(関大→愛媛)は、僕がベンチで見ている時もスタメンで出ていて、関西の顔だった。自分も後輩にいいお手本になる選手になりたい。それに京産大にいい選手像を残したい」。今は自分が目標とされる選手になった。自覚を持ちつつ、最大限の成果を上げる。

(取材・文 児玉幸洋)

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児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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