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流経大柏の逸材2人が大宮同時加入! 決め手はレッドブル傘下の海外志向と10代積極起用「悔しい気持ちがある」

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DFメンディー・サイモン友とMF古川蒼真

 レッドブル参入3年目、欧州仕様のクラブ改革が進むRB大宮アルディージャが大型ルーキー2人の獲得に成功した。来年2月からの加入が決まった流通経済大柏高のDFメンディー・サイモン友とMF古川蒼真が22日、本拠地のNACK5スタジアムで記者会見を実施。J1クラブからも関心を向けられていた2人は、大宮を選んだ決め手として「海外へのルート」と「若手の積極起用」があったと明かした。

 メンディーと古川は昨冬、流通経済大柏の主力として全国高校サッカー選手権ベスト4を経験した高体連屈指のタレント。メンディーは昨年のU-17W杯に出場するなど世代別代表レベルでも豊富な経験を持ち、今季は国内外の複数クラブからオファーを受けていた。一方の古川も世代別代表の経験こそないものの、春にはメンディーと共に日本高校選抜の欧州遠征に飛び級参加。その後はドイツの名門バイエルンで育成組織のキャンプに帯同するなど、単独で国際舞台を切り拓いてきた。

 将来の日本代表入りを目指す10代のトップ選手にとって、海外志向はステップアップへの大前提。2人もまずは大宮での飛躍に向けて「ここでのレベルについていかないといけない」(メンディー)、「まずは試合に出ること、目の前の試合に勝つことが大事」(古川)と謙虚な思いを口にしつつ、海外挑戦への明確な野心を持っている。

 かつてフランスでのプレー経験があるセネガル出身の父を持つメンディーにとって、欧州サッカーは「小さい頃からお父さんと試合を一緒に見ていた」という身近な存在。同じレッドブルグループであるライプツィヒやザルツブルクなどと繋がる大宮のネットワークは大きな魅力に映っていた。

「自分は海外にルーツを持っているので、もちろん海外でプレーしたい気持ちがめちゃくちゃある中で、Jリーグでプレーすることもすごく大事だと思っていた。その点でRB大宮アルディージャは素晴らしいクラブだし、海外につながっているクラブが身近にあることが幸せで嬉しいこと。まずはアルディージャで試合に出ることが大事だけど、その後もレッドブルでつながっている海外に行きたい思いがあったので、レッドブルも決め手になった」(メンディー)

 一方、古川にとっては「海外の選手が多い」ことも魅力の一つだった。大宮の選手は単に欧州移籍のためのスカウティング網にかかりやすいというだけでなく、移籍市場を念頭に置いた若手中心の選手編成が行われていたり、同じレッドブルグループに適した選手が大宮にも入ってきたりと、“欧州基準”を国内にいながら経験できるというメリットがある。

 古川は大宮加入の決め手として「高卒で海外に行くことも考えていたけど、日本のプロサッカー選手としての習慣を経験したいというのを自分の中でも感じていた。いろんなJクラブで練習参加をしたけど、海外の選手が多いこと、日本で海外を感じられるクラブはRB大宮アルディージャだと実感した」と話しており、日常に根付きつつある“欧州基準”に成長の可能性を感じたようだ。

 さらにメンディーは「10代が(J1・J2・J3の全クラブで)一番試合に出ているのは刺激を受けた」、古川は「試合に出ることが成長につながると思うし、アルディージャさんは若手を使うことにすごくフォーカスしていると思った」とも話し、レッドブル改革下の大宮で積極的な若手選手の起用が進んでいることも大きな決め手となっていたことを明かした。

 大宮では今季、大宮U18所属のMFエドワード真秀、FW小林柚希、DF木寺優直、FWマギージェラニー蓮、神村学園高出身のFW日高元がコンスタントに出場機会を得ており、カップ戦で出番を得たDF井芹響輔も含めた10代選手の合計プレータイムが1900分間を突破。1000分間超えのクラブもほとんどない中で、異質な存在感を放っている。

 2人は今週、大宮での練習参加を続けており、21日にはJ2第12節・富山戦を現地で観戦。大敗を喫したスタジアムの空気を間近で体感したことで「高校ではブーイングはないので初めて間近で見た。結果を出さないといけない舞台だなと思った」(古川)、「自覚や覚悟を決められた瞬間だった」(メンディー)との思いを抱きつつ、ピッチに立つ同世代の姿に大きな刺激を受けていた。

「同世代が一番の刺激になるし、僕たちは高校でやっているプレミアリーグでしか自分のプレーを発揮できない中、同世代の選手が自分よりも早くプロの舞台で素晴らしいパフォーマンスをしていて、すごいなという気持ちもありながら悔しい気持ちがある。まだまだ自分には足りないものがある中で、昨日出ていた柚希、真秀、優直は10代なのに落ち着いてプレーしていたし、自分にないものを持っていると思っている。しっかりと同期たちから学んで、自分より上のレベルの選手が何人もいると思うので、しっかり上の選手たちから学んで、すぐにでも大宮の試合に出られたらいいなと思う」(メンディー)

「若い選手が出ていてすごいなと思っている反面、悔しい気持ちが自分の中にある。でも自分が試合に出ればあの場面ならこうできたなという想像も昨日の試合では多くできた。ただ自分が試合に出られていない事実も変わらないので、日々流経で上を目指して戦っていきたいと思った」(古川)

 その一方、2人は大宮での練習参加を通じ、公式戦で起用されるための基準の高さも感じているといい、「練習のレベルが高いし、このレベルについていかないといけないと感じた。これが最低ラインなんだなと刺激を受けた。自分がこのレベルになって大宮を引っ張れるくらいに成長できれば」とメンディー。積極的な若手起用のカルチャーに甘んじるのではなく、謙虚な姿勢でポジションを自ら掴み取っていく構えだ。

「チームを誰よりも勝たせようとしているリーダーシップだったり、闘争心、『自分はこのチームにこんなにかけているんだ』という気持ちを見てもらいたい。しっかりと大宮に入ってからは誰よりも命を削るくらい、身体を張って声を出して、見に来てくださっている方が本当に応援してたくなるような選手になりたい。誰よりも走って、身体を張って、ハードワークできる選手になることが今の自分の目標です」(メンディー)

「自分も流経の選手として泥臭くプレーしたい。もちろん点を決める、シュートを決めるのは大事だけど、誰よりもピッチで戦うという姿勢は流経でも常に言われているし、自分が最近思うのは『一生懸命が格好いい』ということ。格好つけてプレーするよりは一生懸命に戦う姿、泥臭くプレーしている姿、誰よりも走って声を出して戦っている姿が誰よりもチームのためになるんじゃないかと思っている。それくらい泥臭いプレーをしようと思っているので、そういうところを見てもらいたいです」(古川)

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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