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「とにかくホッとしてます」シーズン途中の広島移籍から5か月、タイトル獲得に安堵するFW木下康介

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木下康介は広島移籍1年目でタイトルを獲得

[11.1 ルヴァン杯決勝 柏 1-3 広島 国立]

「タイトルを獲るためにきた」。今年6月に柏レイソルからサンフレッチェ広島へと移籍したFW木下康介は、古巣戦となったルヴァン杯決勝で、最後までピッチに立ってその瞬間を迎えた。

「うれしい、うれしいけどホッとしてます。とにかくホッとしてます。今日は絶対負けたくなかったんで、そこだけです」

 覚悟の移籍を決めたストライカーは、安堵の笑みをこぼした。

 木下は3-4-2-1の1トップで先発。立ち上がりから互いにシュートチャンスをつくっていくなか、前半25分にMF中野就斗のロングスローを、ゴール前のDF荒木隼人が直接叩き込んで広島が先制。同38分にはMF東俊希がFKを直接ゴールに沈め、アディショナルタイムには中野のロングスローから今度はFWジャーメイン良がゴールネットを揺らす。前半のうちに、セットプレーだけで3ゴールを奪った。

「でかい選手が揃っているので。特にこういう舞台でセットプレーっていうのは大きな鍵を握るので、上手く広島らしさを出せたと思っています」と試合巧者ぶりを見せつけた。

 試合後の監督会見で、ミヒャエル・スキッベ監督が決勝に向けてセットプレーに練習の時間を割いたと言及。決勝前日にあたる10月31日には、公式前日練習として報道陣に最初の15分が公開されたが、当然重要なメニューは公開されていない。「非公開のときに」と木下は口元をゆるませる。

 ハーフタイムには「4点目をとりにいく、とにかく前へっていう気持ちを選手同士も話して」(木下)後半に入った広島だが、柏は選手交代で流れを引き寄せて攻勢に出る。FW細谷真大に1点を返されたものの、3-1で逃げ切りに成功した。

 Jリーグ公式ホームページによると、フル出場で攻守に奔走した木下の走行距離は12.051km。チームではMF田中聡(13.231km)に次ぐ運動量で、両チーム合わせてもFW小泉佳穂(12.546km)に続く3番目の数字だ。走り抜いた末に、ピッチで歓喜の声を聞いた。

元チームメイトの柏DF古賀太陽とマッチアップ

(取材・文 奥山典幸)

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奥山典幸
Text by 奥山典幸

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