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190cmFWがライバルと競い合いながら量産中。千葉決勝で2発の流経大柏FW大藤颯太はインハイで「得点王を取りたい」

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前半16分、流通経済大柏高FW大藤颯太(3年=成田SC出身)が左足ループシュートで先制点

[6.8インターハイ千葉県予選決勝 流通経済大柏高 3-1 日体大柏高 柏の葉]

 ライバルと競い合いながら得点数を増やしている。流通経済大柏高の190cmFW大藤颯太(3年=成田SC出身)が千葉県予選決勝で2ゴール。プレミアリーグEASTで得点ランキング単独首位の7得点をマークしている大型FWが、チームを4年ぶりのインターハイへ導いた。

 まずは前半16分、スピードを活かしてDF背後へ抜け出し、「あの角度はループかなと」左足ループシュート。本人も「自分の思うようにコントロールができて、結構いいゴールだった」という会心の一撃で先制点をもたらした。

 2得点目は2-1で迎えた後半40分。敵陣でインターセプトしたFW金子琉久(3年)のお膳立てから、難なく右足で決め切った。この日、大藤の2得点はいずれも金子のアシストによるもの。チーム内のライバルFWに助けてもらい、ヒーローになった。

 金子の活躍を刺激にしてきた。今季のプレミアリーグEAST開幕戦で金子が2得点をマーク。「初戦で2点行かれたんで、もっと点取らないといけないなって思っていました」という大藤は、続く第2節で初ゴールを決めると、そこから第9節までに計7ゴール。同5ゴールの金子と競い合いながら量産してきた。

 この千葉決勝でも金子は1ゴール。榎本雅大監督は「先に横にいる金子が点取りだしたんで。オレも、オレもで、(大藤は)自分も取れるようになった。あの2人の競争って結構良かった」と語り、大藤は「自分と(金子)琉久はプレミアでの得点も近いと思うんで、そこも意識していますし、点取った数も負けないようにしないといけない」と誓った。

 同時に、チームが勝つためには2人のゴールが必要。この日はチャンスを作りながらもなかなか日体大柏高を突き放せなかっただけに、「2人で点取れるっていうのはチームを勢いづけるって思いますし、2人でもっと点取らないといけないなと思います」とさらなる量産を自身と金子にも求めた。
 
 今季、量産中の大藤について、榎本監督はその原動力が「努力」にあることを説明する。「確かに大きいから、やっぱり周囲からの期待も大きいんだけど、彼は彼なりに1年生から苦しんでると思いますし、悔しい思いもしていると思うし、その中でやっぱり地道に取り組んできたことが今の形になってるなという風に思っています」。プロへの思いが大藤をさらに進化させている。

 大藤は「(今シーズン、)気持ちの部分でも凄い自信がついてきたと思うし、ゴールに対しての欲っていうのも強くなってきていると思います。自信がついてきて、『プロに行きたい』っていう思いが強くなってきて、そのためにはもっともっとゴール取らなきゃいけないし、決め切らなきゃいけないところもあると思う。(まだまだ)決め切らなきゃいけないなって思いますし、自分がボール失っちゃうこととかもあるので、失わないようにもっとやっていかなきゃいけないと思います」とコメント。決定力などを高め、プロのスカウトたちにアピールする意気込みだ。

 インターハイも自身の将来を切り開くための大きなチャンス。流経大柏は2回戦からの登場となる予定。大藤は決勝までの5試合で「6点」と「自分、プレミアでも今のところは1位なんで、得点王を取りたいです」と目標を掲げた。インターハイ前に2試合あるプレミアリーグでも金子と競い合いながら得点数を増やして大舞台へ。そして、流経大柏の日本一に貢献し、自身も得点王を獲得する。

プレミアリーグEAST得点ランキング首位の実力を示した

これをFW大藤颯太が右足で決めて3-1


(取材・文 吉田太郎)


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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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