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初選出のU-17日本代表で2戦連発。FW瀬尾凌太は桐蔭学園を勝たせるため、世界と戦うためにも決め続ける

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桐蔭学園高のU-17日本代表FW瀬尾凌太(3年=湘南ベルマーレU-15WEST出身)は後半40分間でシュート4本を放った

[6.18 インターハイ神奈川県予選決勝 桐蔭学園高 0-1 桐光学園高 三ツ沢陸上]

「得点がゼロで自分はまだまだ足りないっていうことを今日の試合(決勝)をしてみて感じたし、何か自分の中で代表に選ばれたからみたいな、ちょっと浮かれてた部分、隙を見せてしまったなっていうのは正直あります」

 桐蔭学園高のFW瀬尾凌太(3年=湘南ベルマーレU-15WEST出身)は5月末から行われたU-17日本代表スペイン遠征メンバーに初選出され、代表デビュー戦となったU-17カナダ代表戦、U-17モロッコ代表戦で2試合連続ゴール。そして、帰国3日後に行われたインターハイ神奈川県予選の代表決定戦(準決勝)で裏抜けから決勝点を挙げ、桐蔭学園に2011年大会以来となる全国切符をもたらした。

 21日にプリンスリーグ関東1部の千葉U-18戦を控えていることもあり、桐光学園高との決勝は後半開始からの出場。ファーストプレーで中央から1タッチの展開を右サイドへ通し、6分にはDFと入れ替わって左足シュートを放つなど入りから相手の脅威になっていた印象だ。

 加えて、五分に満たないような状況のボールを強引に収めて起点となったほか、PAでのターンからのシュートやクロスからのヘッドも。後半だけでシュート4本を放ったが、21分に右SB中田陸(2年)からの決定的なクロスを合わせ損ねるなど得点を奪うことができなかった。

 瀬尾は「あれはもっと冷静に周り見ていればドフリーでトラップもできるぐらい余裕があったので、ゴール前はもっともっと余裕を持ってプレーしたい」とコメント。ここからリズムをやや崩した面もあり、無得点で敗れたことを悔しがっていた。

 八城修監督は攻撃の起点としての力などを高く評価するが、「やっぱり瀬尾が取らないからチームは勝てない。彼はそういう役割だし、そういう自覚をもっともっと持ってもらわないとほんとにチームは勝てないんで。(今後、代表チームに)ほんとに選ばれたいならこの試合で2点も3点も取れるようじゃなかったら、代表で来て欲しいって言われないですよ」と厳しく指摘。本人も「絶対決めなきゃいけないところで自分が決めれなかった。ほんとに勝てるような試合を負け試合にしてしまったのかなって、凄い責任を感じています」と敗因の矛先をエースストライカーの自身に向け、引き締め直していた。

 自己評価は厳しいものになっているが、「つい最近までは代表なんて考えてもなかったFWがU-17ワールドカップ(11月)メンバー入りの可能性を高めていることは確かだ。前線で抜群の強さを発揮する瀬尾は、プリンスリーグ関東1部のRB大宮U18戦での決勝ゴールや矢板中央高(栃木)戦でのハットトリック、横浜FMユース戦での2発を経て年代別日本代表初選出。U-17日本代表の廣山望監督は桐蔭学園同様のプレーを代表チームでも表現し、ゴールも決めたことを評価していた。

 瀬尾は「代表でも1トップで桐蔭とあまり変わらない感じなので、代表入ってもやりやすかったっていうのはありました。最初は凄く不安で緊張めちゃめちゃしていたんですけど、メンバーのみんなの練習の雰囲気が良くて、凄く馴染めて、試合を重ねるごとにどんどんどんどんプレーが合っていったので、凄く楽しかったです」と振り返る。

 U-17スウェーデン代表、U-17アメリカ代表との戦いを含めて感じたのは、球際の強さやスピード感、ボールへの執着心の強さだという。「ほんとに球際の強さとかスピードっていうのは全然違うなっていうのは感じました。受けて、考えてだとすぐ取られるし、あとゴール前の相手DFの『絶対、やらせない』っていう気持ちの部分とか、足1歩出してくところとかは全然違うなっていうのはありました」。代表チームでも自信を持ってプレーすることができた一方、1本を決め切る力の必要性も実感したようだ。

「(2ゴールと)結果は残したんですけど、今日(桐光学園戦)みたいな絶対決めなきゃいけないというシーンっていうのもいっぱい他にあって、決めれなかったシーンが多かったので、そこはほんとに1番こだわらなきゃいけないポジションだと思うので、もっともっと貪欲にやりたいなと思います」

 日の丸を背負って世界と戦いたいという気持ちは、強くなった。「色々代表で話を聞いてみて、ほんとに日本の代表として戦いたいなっていう気持ちが湧きました。凄い驚くことが多かったんですけど、あの遠征を通して、代表への気持ちっていうのは凄い大きくなりました」という。この後のプリンスリーグ関東1部やインターハイは、桐蔭学園のプレミアリーグ昇格や日本一のための大事な試合。同時に、瀬尾にとっては代表定着、U-17ワールドカップ出場のための貴重なアピールの機会となる。

「今日みたいな決めるところをしっかり決めれるようなFWになって、毎試合1点以上必ず取ってチームを勝たせたいです。今日は負けちゃったんですけど、直近のプリンスもずっと勝って、チームとしてもいい方向に向かっていると思うので、神奈川の代表になったからって慢心せずに、また1からしっかりやっていきたい」と宣言。この日のような悔しい思いをしないように、また世界で戦える力を示すためにも、ゴールを決め続ける。


(取材・文 吉田太郎)


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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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