beacon

[MOM1061]東海大GK菊池悠斗(2年)_FKストップなどで開幕節5得点の東洋大を完封「今年は絶対に譲らない」正GK定着へ強い想い

ポスト
Xに投稿
Facebookでシェア
Facebookでシェア
URLをコピー
URLをコピー
URLをコピーしました

GK菊池悠斗が好セーブをみせてスコアレスドローに持ち込んだ

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.12 関東大学L1部第2節 東洋大0-0東海大 レモンガススタジアム平塚]

 シュートストップに握りこぶしを作った。スコアレスの後半41分、東海大は東洋大に与えたFKでMF湯之前匡央(4年=柏U-18)に絶妙なシュートを蹴り込まれるが、GK菊池悠斗(2年=川崎U-18)が左に飛んで枠外にしっかりと弾き出した。

 前節の反省を生かした試合になった。先週末の流通経済大との開幕戦に先発した菊池だが、後半26分にミドルを蹴り込まれ、リードを守ることができなかった。「ゼロで終えるというのは目標にしてて、自分が失点しなければチームが負けることはないというモチベーションでやっていた」。

 この日も勝ちには繋がらなかったが、開幕節で5発発進を決めていた東洋大を完封した。ただ守護神は「ゼロで終えたのは良かったけど、過信せずに。自分の中では良くなかったところもあったので、連戦の中でより良くしていきたい」と気持ちを引き締めた。

 ハイレベルな環境で揉まれてきた自負がある。中学から6年間は川崎フロンターレのアカデミーに所属。明治大に進んだGK濱崎知康とは6年間、中学時代は成立学園高から専修大に進んだGK新渕七輝を含めた3人で競い合い、実力を高め合ってきた。

 ユース時代は控えに回ることも多かった。ただそこで学んだのは「チャンスはしっかりと掴まないといけない」ということ。大学入学初年度の昨季も大学リーグ7試合に出場。もっとも「そんなに出られるとは思っていなかった」と振り返るが、だからこそ「チャンスを貰いながら定着できなかった」と悔しさをにじませる。

 それだけに「今年は絶対に譲らないぞという気持ちで頑張っている」という。「チャンスがある時にしっかりと掴まないといけない。今出れているのは当たり前じゃないし、結果を残していかないと定着には繋がらない。でも毎試合が楽しみというか、試合に出られることを楽しんでやれている。だからもっと結果で示したい」。

 ライバルとの競争にも勝って、川崎Fに帰還したいという夢を持つが、簡単ではないことも十分に理解している。何より一番の目標にするのは「プロで活躍できるGKになること」。ロングフィードやハイボールの処理に自信を持つGKだが、「武器は1個じゃなくて、すべてが武器というキーパーになりたい」とも意気込む。理想像に近づく努力を重ねたうえで、最良の未来を掴みにいく。

(取材・文 児玉幸洋)

●第99回関東大学リーグ特集
児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

「ゲキサカ」ショート動画

TOP