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[アミノ関東]先日まで母校で教育実習も「第一志望はプロ」日本体育大MF篠田大輝が総理大臣杯出場に導く1G1A

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1ゴール1アシストの活躍をみせたMF篠田大輝

[6.22 アミノバイタル杯関東 東海大 1-2 日本体育大 うさぎ島①]

 初戦の城西大戦でも先制点を決めていたMF篠田大輝(4年=昌平高)は、この日もスコアレスで迎えた前半終了間際にMF松山北斗(3年=帝京長岡高/甲府内定)の右クロスをGKが弾いたボールを押し込んで先制点を記録。さらに後半13分には左サイドから鋭く侵入。松山が決めた追加点をアシストした。

 日本体育大はこれで2016年大会以来、8大会ぶりとなる総理大臣杯出場を決めた。篠田も「自分は進路が決まっていなくて、就活じゃないけど、親にもサッカーをやるために一般企業の就活はせずにサッカー一筋で行くと伝えている。日体大に入学してから初の全国大会。可能性があると思うので、チャレンジャー精神で臨みたいと思います」と力を込めた。

 一般企業の就職活動はしていないという篠田だが、教職課程を履修しており、5月19日から母校の昌平高で3週間の教育実習を行った。「第一志望はプロですけど、自分が学んできたことを次の世代に伝えることも視野に入れながらという感じです」。その期間は大学のリーグ戦も欠場することになったが、高校生の部活に混ざって体を動かすことで、コンディションの維持に努めてきた。

 日体大は今季、8年ぶりに1部に復帰。篠田は当然、初の1部リーグでの戦いになっている。しかしその戦いでチームは現在2位。篠田自身も7試合で3ゴールを決める活躍をみせ、第3節の筑波大戦では、MF篠田翼(3年=昌平高)との兄弟対決も実現した。「ただ結果が(自分が出た試合は)筑波だけに負けているので、そこは悔しい。後期でやり返したいです」。

 昨年は秋ごろに右ひざの内側靭帯を断裂。大学に入って初めてとなる長期離脱も経験した。ただそこで試合に出られない悔しさ、そして仲間への思いを再確認することができたという。そして高校時代から切磋琢磨してきたMF米陀大洋(4年=昌平高)が甲府入りを決めたことも当然、刺激として受け止めている。

「高校のときも自分がサイドバックで彼(米陀)がサイドハーフで縦関係だった。仲がいいし、大学でも一緒にプロを決めて、サッカーを楽しみたいねと言っていた。先を越されたのは悔しいけど、最後の1年で追いついて、同じ土俵に立って俺が先に結果を出したいなという気持ちです」

 日体大に入学したことで筋力強化、栄養や睡眠といった身体の基礎知識を授業で学ぶことができたという。「筋力の向上もそうですし、スピード感。ボールタッチは高校まで積み上げてきたので、大学ではシフトチェンジして戦える体をという感じででできています」。高校時代から全国区で活躍してきた篠田だが、夢の実現に向け、更なる進化をみせていく。

(取材・文 児玉幸洋)

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児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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