[関東]同期の活躍に焦り、熊本からのオファーに「やっと来た」…日本大MF大久保帆人が追い求める「倒れないドリブラー」
MF
[10.17 関東大学L1部第16節 早稲田大1-1日本大 早稲田大学東伏見サッカー場]
3年半前に掲げた理想を今も追いかけている。前橋育英高でも主力を務めたMF大久保帆人(4年=前橋育英高/熊本内定)だが、日本大に入学した当初、「体幹を鍛えて、倒れないドリブラーになっていきたい」と語っていた。
憧れの存在は、高校大学の先輩になるMF金子拓郎だということも話していた。体が小さくても、相手に倒されずに仕掛けるドリブラー。その姿を理想に掲げてきた大久保は、大学4年間を経て、ロアッソ熊本でプロとしての第一歩を踏み出すことになった。
大学4年間で力を注いできたことの一つが、当時から課題に挙げていた体づくりだった。下級生時代は体が細く、持ち味のキレを十分に発揮できないこともあったという。筋力アップに取り組み、フィジカルを強化。久しぶりに間近で見た大久保の脚も、以前よりたくましくなったように映った。
プレースタイルにも変化がある。右利きで左サイドを主戦場とする大久保は、以前は右足で中へ切れ込むプレーが中心だった。しかし、それだけでは相手に読まれてしまう。「縦と中のどっちも行けるようになれば、相手は迷うと言われて」。スタッフからも縦への突破を求められたことで、左足のキックにも磨きをかけてきた。
プロ入りへの思いを強くしたのは、身近な仲間の存在も大きかった。日本大の同期では、東京V内定のFW平尾勇人(4年=四日市中央工高)や水戸内定のFW五木田季晋(4年=川崎F U-18)が先にプロへの道を切り開いた。「いい刺激もありながら、ちょっと焦りもあった」。
そんな大久保に真っ先に声をかけたのが熊本だった。今年1月ごろ、左太ももの肉離れから回復したタイミングで練習に参加。「それまで話は全くなかったので、やっと来たという感じでした」。そして届いた獲得オファー。最初に声をかけてくれた熊本で成長し、さらに上のレベルを目指したいと考え、加入を決断した。
ただ大学最後のシーズンは思いどおりに進まなかった。昨年11月の肉離れによってインカレを欠場すると、今年1月から2月にかけては左膝の半月板を損傷し、手術を受けた。関東大学選抜Aに選出されていたデンソーカップも辞退。前期リーグ戦には一度も出場できず、復帰は7月ごろまでずれ込んだ。
後期開幕から試合に出場するようになったものの、約半年のブランクは簡単には埋まらなかった。「最初は久しぶりの公式戦という感じで、なかなかいいプレーができなかった」と振り返る。それでも試合を重ねる中で感覚を取り戻し、周囲との連係にも手応えを感じ始めている。ただ、本人が求める目に見える結果は、まだ残せていない。
17日の早大戦では、平尾が怪我で欠場したこともあり、最前線で起用された。大久保自身は左サイドでのプレーを希望しているが、「いろんなポジションができて損はないと思う」と、与えられた役割にも前向きだ。
前期はピッチに立つことすらできなかった。だからこそ、残されたリーグ戦ではチームに貢献したい思いが強い。「熊本に内定したという部分で、チームに良い刺激を与えないといけないですし、チームを引っ張って結果というところで示さないと、周りもついてこないと思うので」。
名門・前橋育英高から日本大へ。体を鍛え、プレーの幅を広げながら、プロへの道を切り開いてきた。大学生活も残りわずか。まずはチームの勝利に貢献し、来季から始まるプロキャリアへとつなげていく。
(取材・文 児玉幸洋)
●第100回関東大学リーグ特集
▶お笑いコンビ「ヤーレンズ」がサッカーをしゃべり倒すポッドキャスト「ボケサカ」は毎週金曜配信
3年半前に掲げた理想を今も追いかけている。前橋育英高でも主力を務めたMF大久保帆人(4年=前橋育英高/熊本内定)だが、日本大に入学した当初、「体幹を鍛えて、倒れないドリブラーになっていきたい」と語っていた。
憧れの存在は、高校大学の先輩になるMF金子拓郎だということも話していた。体が小さくても、相手に倒されずに仕掛けるドリブラー。その姿を理想に掲げてきた大久保は、大学4年間を経て、ロアッソ熊本でプロとしての第一歩を踏み出すことになった。
大学4年間で力を注いできたことの一つが、当時から課題に挙げていた体づくりだった。下級生時代は体が細く、持ち味のキレを十分に発揮できないこともあったという。筋力アップに取り組み、フィジカルを強化。久しぶりに間近で見た大久保の脚も、以前よりたくましくなったように映った。
プレースタイルにも変化がある。右利きで左サイドを主戦場とする大久保は、以前は右足で中へ切れ込むプレーが中心だった。しかし、それだけでは相手に読まれてしまう。「縦と中のどっちも行けるようになれば、相手は迷うと言われて」。スタッフからも縦への突破を求められたことで、左足のキックにも磨きをかけてきた。
プロ入りへの思いを強くしたのは、身近な仲間の存在も大きかった。日本大の同期では、東京V内定のFW平尾勇人(4年=四日市中央工高)や水戸内定のFW五木田季晋(4年=川崎F U-18)が先にプロへの道を切り開いた。「いい刺激もありながら、ちょっと焦りもあった」。
そんな大久保に真っ先に声をかけたのが熊本だった。今年1月ごろ、左太ももの肉離れから回復したタイミングで練習に参加。「それまで話は全くなかったので、やっと来たという感じでした」。そして届いた獲得オファー。最初に声をかけてくれた熊本で成長し、さらに上のレベルを目指したいと考え、加入を決断した。
ただ大学最後のシーズンは思いどおりに進まなかった。昨年11月の肉離れによってインカレを欠場すると、今年1月から2月にかけては左膝の半月板を損傷し、手術を受けた。関東大学選抜Aに選出されていたデンソーカップも辞退。前期リーグ戦には一度も出場できず、復帰は7月ごろまでずれ込んだ。
後期開幕から試合に出場するようになったものの、約半年のブランクは簡単には埋まらなかった。「最初は久しぶりの公式戦という感じで、なかなかいいプレーができなかった」と振り返る。それでも試合を重ねる中で感覚を取り戻し、周囲との連係にも手応えを感じ始めている。ただ、本人が求める目に見える結果は、まだ残せていない。
17日の早大戦では、平尾が怪我で欠場したこともあり、最前線で起用された。大久保自身は左サイドでのプレーを希望しているが、「いろんなポジションができて損はないと思う」と、与えられた役割にも前向きだ。
前期はピッチに立つことすらできなかった。だからこそ、残されたリーグ戦ではチームに貢献したい思いが強い。「熊本に内定したという部分で、チームに良い刺激を与えないといけないですし、チームを引っ張って結果というところで示さないと、周りもついてこないと思うので」。
名門・前橋育英高から日本大へ。体を鍛え、プレーの幅を広げながら、プロへの道を切り開いてきた。大学生活も残りわずか。まずはチームの勝利に貢献し、来季から始まるプロキャリアへとつなげていく。
(取材・文 児玉幸洋)
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