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スタッド・ランスが日本ツアー初勝利!! 伊東純也アシストなどでJ1首位・町田を2-0撃破

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MF伊東純也

[7.31 国際親善試合 町田 0-2 スタッド・ランス Gスタ]

 来日中のスタッド・ランスは31日、日本ツアーの3試合目でJ1リーグの首位を走るFC町田ゼルビアと対戦し、2-0で勝利した。大雨の影響でキックオフが約30分延期され、ピッチがぬかるむ中での試合となったが、MF伊東純也とMF中村敬斗は両ウイングで約70分間プレーして随所に見せ場を作った。

 ここまで清水、磐田を相手に1分1敗のスタッド・ランスはこの日、伊東が右ウイング、中村が右ウイングで先発。19歳のDFアブドゥール・コネ、MFアマドゥ・コネといったBチームの選手も起用した。一方の町田はJ1リーグ戦の主力選手がピッチに並び、大卒ルーキーのDF望月ヘンリー海輝、MF芦部晃生も出番を掴んだ。

 試合は立ち上がりからスタッド・ランスが町田をフィジカルで圧倒。前半5分、伊東がさっそくドリブル突破を仕掛け、DF杉岡大暉の股を抜いた後に倒されたが、ファウルの笛は鳴らされず。同10分にも伊東がカウンターから抜け出し、鋭いクロスを送るも、惜しくも通らなかった。

 なおも気迫を見せる伊東は前半14分にもドリブルでの単騎突破で相手のファウルを誘発。一方、なかなか前に出られない町田は同15分、望月が鋭いパスカットから右サイドの高い位置を取り、かつて三菱養和SCユースでチームメートだった中村のファウルを誘った。

 スタッド・ランスは前半18分、中盤でアマドゥ・コネが鋭い持ち上がりを見せ、右に送ると、伊東が左サイドに展開。中村が望月をキックフェイントでかわし、クロスを送ったが、これはU-17W杯などでチームメートだったGK谷晃生にキャッチされる。同26分、町田はまたしても望月が見せ場を演出。斜めのパスを前線に通したが、FWミッチェル・デュークが収められなかった。

 そうして迎えた前半29分、スタッド・ランスが試合を動かした。中盤に引いて受けた伊東が杉岡に引きずられながらもフィジカルで上回って右サイドを突破すると、グラウンダークロスは相手に当たったが、そのままゴール前に流れてFWオマー・ディアキテが反応。うまく浮かせたボールがGK谷の上を越え、ゴールマウスに吸い込まれた。

 そのまま試合は後半へ。まずはスタッド・ランスが10分、ゴール正面でのFKで中村がキッカーを務めるも、思い切り放ったシュートは大きく枠を外れる。一方の町田は直後、高い位置に上がっていた望月が強烈な左足ミドルシュートを放ち、これが相手に当たってゴール右をかすめた。多くの選手がフィジカル適応に苦しむ中、望月はJリーグ同様の強みを発揮していた。

 後半15分、スタッド・ランスは伊東が右サイドを駆け上がり、味方の攻め上がりを囮に使いながら右足で狙うが、枠を捉えられない。すると同25分のクーリングブレイク明け、両チームともに大幅な選手入れ替えを行い、伊東と中村の出番は終了。町田はQUON FDから今季加入の18歳のMF高崎天史郎らが起用された。

 するとスタッド・ランスは後半33分に追加点。MFヤヤ・フォファナのスルーパスに抜け出したFWアミン・サラマが左に抜けながら左足シュートを突き刺した。直後、町田はMF藤本一輝がミドルシュートを狙うも、これはGKイェバン・ディウフが冷静にセーブした。

 さらに町田は後半43分、右サイドを高崎がえぐってゴール前に折り返すと、またしても藤本が飛び込んで強烈なミドルシュート。だが、これもディウフのスーパーセーブに阻まれた。試合はそのままタイムアップを迎え、スタッド・ランスが2-0で勝利し、来日ツアー発白星を収めた。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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