beacon

ソシエダ期待の19歳CBジョン・マルティンに独占インタビュー! ラ・リーガ屈指の空中戦の秘訣、クバルシら同世代の存在、日本の育成年代へアドバイスも

ポスト
Xに投稿
Facebookでシェア
Facebookでシェア
URLをコピー
URLをコピー
URLをコピーしました

DFジョン・マルティンの独占インタビュー

 2006年4月23日生まれのDFジョン・マルティン(19)は今季、MF久保建英が所属するソシエダで大きな飛躍が期待されているセンターバック。圧倒的な強さを誇る空中戦と現代型CBに不可欠な配球力を武器に、2023-24シーズン終盤戦に18歳26日の若さでトップチームデビューを果たすと、昨シーズンはラ・リーガ13試合に加えてUEFAヨーロッパリーグ(EL)でも3試合に出場し、10代にして着実にトッププレーヤーへの階段を上りつつある。

 世代別スペイン代表での実績も目覚ましく、23年春にはU-17欧州選手権で5試合に出場し、チームのベスト4入りに貢献すると、同年秋のU-17W杯ではローテーション起用のなかで3試合のピッチに立ち、ベスト8入りに導いた。昨年からはさらにカテゴリを上げ、今夏はU-19欧州選手権全5試合出場で準優勝に導き、大会ベストイレブンにも選出。名実ともに世代トップクラスのDFとしての地位を築いている。

 そんなJ・マルティンは現在、ソシエダの一員として日本ツアーで来日中。21日に行われたV・ファーレン長崎との初戦では4バックの右CBで先発出場すると、Jリーグ屈指のフィジカルを誇るFWフアンマ・デルガドを相手に地上戦・空中戦ともに競り勝ち続け、ピーススタジアム長崎に集まった約2万人のファン・サポーターを大いに沸かせていた。

 『ゲキサカ』では今回、クラブの協力を得て、J・マルティンへの独占インタビューを実施。ソシエダのホームタウン・サンセバスティアンに生まれた若者が故郷のクラブで若くして台頭するに至った秘訣や、同世代とともに国を背負って戦うことへの思い、そして日本の育成年代プレーヤーへのアドバイスを聞いた。

―昨シーズンは序盤戦から出番を掴み、実績を重ねる1年になりました。どのような1年だったと捉えていますか。
「昨シーズンに関しては初めてスターティングメンバーで試合に出られて、そこから試合への出場を重ねられたということで満足したシーズンになりました。ですが、これからも引き続き出場機会を得られるように、しっかりとベストを尽くしていきたいと思っています」

―2023-24シーズン終盤戦にラ・リーガでトップチームデビューし、昨シーズンも終盤戦を中心に公式戦17試合に出場しました。おそらく重圧もあったと思いますが、どのように乗り越えてきたのでしょうか。
「やはり最初のほうは何事も常にプレッシャーを感じます。トップチームのレベルにあることを維持し、僕自身が何ができるのかを証明しなければならないからです。まずはその中でしっかりと自分の存在感を出していこう、そして自分のパフォーマンスをしようと考えていました。何事も地に足をつけて、落ち着いてチームに馴染んでいかないといけないという思いがあるので、そういったところを意識しながらプレーしていました」

レアル・マドリー戦などのビッグマッチでも出番を掴んだ

―地に足をつけてという点では「継続」が一つ大切なことだと思いますが、どのようなことを続けてきましたか。
「先ほども言ったように、何事も始めた時は緊張したり、プレッシャーがかかるものです。そこで地に足をつけながら、落ち着きを持ちながらという点では、僕は12歳からレアル・ソシエダのアカデミーで日々活動して、トレーニングをしてきたなかで、まさにそのことを学んできました。レアル・ソシエダの育成はできる限り多くの選手をトップチームに輩出していこうという目的を持っていますが、そういった重圧に向き合う方法も日々教えてくれるので、カンテラで学んだことが大きかったと思います」

―そういったメンタル面に加え、昨シーズンの日本ツアー時に比べて身体も一回り大きくなったような印象を受けました。フィジカル面の強化についてはどのような意識を持っていますか。
「日々チームとして強度の高いトレーニングをしていますが、その中で一部はジムに行ってトレーニングをする時間もあるので、そういった時間を使ってフィジカル面も上がってきていると感じています」

―特に空中戦の強さが印象的です。ラ・リーガ屈指の強さの秘訣を教えてください。
「先ほど僕は12歳からレアル・ソシエダに入ったとお伝えしましたが、その前は故郷のチームでプレーしていました。その当時から空中戦やヘディングは常に大きく意識していましたね。秘訣と言えるかは分かりませんが、怖がらずにやっていました。ラ・リーガ1部のレベルでは空中戦にも工夫が必要だということを感じています。それはどのタイミングで飛ぶのか、どのタイミングで身体を当てるのかといったことです。ですが、僕自身はコミットメントや意欲が重要だと思っています。常に意欲と自信を持って空中戦に挑んでいますし、それが良い方向にいっていると思います」

高さ、強さともに際立つ空中戦

―世代別のスペイン代表でも活躍していますが、国を背負ってプレーすることについてどのような思いがありますか。
「代表に選ばれることについては僕自身が何かを感じるというよりも、レアル・ソシエダの育成であったり、クラブ全体の仕事に徹する姿勢が成果として代表選出につながっていると感じています。ですが、スペイン全土から選び抜かれた選手たちと一緒に大会に参加できるのは非常に光栄に思っています」

―大会と言えば2023年U-17W杯でのプレーが印象的でした。個人的には日本戦には出場しておらずラッキーだと感じましたが、日本は負けてしまいました。
「そうでしたね(笑)」

―ご自身にとってあの大会はどのようなものでしたか。
「U-17ワールドカップは非常に貴重な経験ができた大会だったと思っています。ワールドカップは欧州選手権で戦うことのできない、ヨーロッパ以外の日本のようなチームとも戦うことができます。いまはU-19に選出されてヨーロッパのチームとの大会、親善試合が入ってきているので、そういったところでも引き続きしっかりと結果を残せるように頑張っていきたいと思っています」

―U-17W杯ではパウ・クバルシ選手とCBでコンビを組んでいました。彼はその後A代表にも食い込んでいますが、同世代の存在をどれくらい意識していますか。
「あのチームには本当に素晴らしい選手がいましたね。すでにエリートクラスにいる選手が何人もいます。たとえばクバルシもそうですし、ヤマルもいましたね。彼らの存在は僕にとって大きいです。彼らとはラ・リーガでプレーする時も時間があれば一緒に過ごすようにしていますし、時間を共有できることを本当に嬉しく思っています」

パウ・クバルシとCBコンビを組むジョン・マルティン

―日本では久保建英選手が同じように若い頃から国を背負ってプレーしてきました。彼はどのような存在ですか。
「タケはもうたくさんの言葉が必要ないほど、素晴らしい選手だと思いますし、模範になるべき選手です。僕自身はピッチ外のところでも非常に仲がいいので、大切な存在です」

―最後に日本でジョン・マルティン選手のような舞台に立つことを目指す育成年代の選手にメッセージをいただけますか。ちなみに実は先日対戦した長崎の田所莉旺選手は同い年で、試合の時に意識していたようでした。
「まずはしっかりと日々のトレーニングを積んでいくことですね。またそれぞれの選手には一人ひとりのストーリーがあって、一人ひとりのプロセスがあって、早くから出てくる選手も遅咲きの選手もいるのでそれを尊重して、一つひとつステップアップすることが大切だと思います。そういったことを意識していれば、そのなかでチャンスが来ると思うので、努力をしてそのチャンスを活かさなければいけない。そう僕自身は感じています。また田所選手のことですが、試合前から彼のことを知っていたら試合の後に挨拶したかったです」


(インタビュー・文 竹内達也)

●海外組ガイド
●ラ・リーガ2025-26特集
▶お笑いコンビ・ヤーレンズのサッカー番組がスタート!
竹内達也
Text by 竹内達也

「ゲキサカ」ショート動画

TOP