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祖父、父に続いて3代連続の東北学院主将に就任。声とプレーで引っ張る右SB壱岐翼は今冬の成績を超えて「ベスト8を達成できるようにしたい」

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新主将として選手権16強の東北学院高を引っ張る右SB壱岐翼(2年=ベガルタ仙台ジュニアユース出身)

[2.1 東北高校新人大会1回戦 大曲工高 0-6 東北学院高 JヴィレッジP4]

 祖父、父に続いて3代連続だという伝統校の主将。新チームで重責を担うことになったDF壱岐翼(2年=ベガルタ仙台ジュニアユース出身)が、今冬の選手権16強を超えて8強以上を勝ち取ることを誓った。

 1日、第24回東北高等学校新人サッカー選手権大会1回戦が行われ、選手権16強の東北学院高(宮城2)がFW河村紫月(2年)の4得点と、MF阿部慶人(2年)、MF宮本理良(1年)のゴールによって、大曲工高(秋田2)に6-0で快勝した。

 インターハイ3位の歴史も持つも東北学院の新主将に就任した壱岐は、「新チーム初戦ということで(序盤は)硬くて、自分たちの思い通りにはできなかったんですけれども、徐々に時間を重ねるごとに自分たちのプレーはできてきていた。課題も見つかったので次の試合に活かしていきたい」。まだまだ連係面の向上が必要な一方、個々できている部分など手応えも感じていた。

「自分自身は今年が一番大事になってくる年だと思っていて、その中で色々活動とか自分たちで考えている中で、東北新人は優勝という部分みんな一致団結して目指してきたので、6点取って無失点というのは自分の中で多少手応えがあります」と頷いた。チームは37年ぶりに出場した選手権で2勝。壱岐は今年の出来が東北学院の今後にとって重要だと考えている。

 壱岐は選手権で右SBのレギュラーとして運動量を発揮。「守備は当たり前といっては何ですが、絶対にやらないといけないポジション。その中で攻撃をどれだけ生み出せるか」というDFはこの日、プレーと声でチームにエネルギーを注入していた。

「自分、去年もなんですけれどもムードメーカーとして声を張って、先輩たちをどれだけ盛り上げられるか考えましたし、今はキャプテンという立場なので、しっかり盛り上げるところもそうですけれども、引き締めるだったりチームとして団結するところも意識しています」

 壱岐の祖父は東北学院元監督・元総監督の壱岐洋治氏、父はアビスパ福岡アカデミーヘッドオブコーチングの壱岐友輔氏だ。壱岐は「お父さんも(12月に福岡U-18で)プレミアリーグ昇格してベンチにも入っていて、自分負けてられないなという気持ちで選手権に臨んだ」という大会でベスト16。そして、新主将に就任した壱岐は「おじいちゃんも学院で、3代連続でキャプテン。(父は)S級も取られて、3代目ということで学ぶことは多い」という。

 壱岐は選手権を経験し、「細かいところでいうとフィジカルのあと一步頑張るところや足を一步出すところとか、もう一段階上げればベスト8,ベスト4も夢ではなかった」と感じている。だからこそ新チームには、グラウンドの10周走でより厳しい基準を求める考え。「(不足していた)部分をやっていって、ベスト8を達成できるようにしたい」と宣言した。今回の東北高校新人大会の目標は初優勝。まずは2日に行われる盛岡中央高(岩手2)との準々決勝勝利に集中する。

FW河村紫月は4得点の活躍

選手権で3試合に出場したMF阿部慶人も1ゴールをマーク

(取材・文 吉田太郎) 
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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