[MOM5034]京都橘DF早苗優介(2年)_ 文武両道、キック特長の190cmCB。少しずつ強さ、弾く力が向上中
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.22 近畿高校選手権準決勝 京都橘高 2-0 神戸弘陵高 J-GREEN堺S1]
190cmの大型CBが、ピッチで躍動し始めている。京都橘高(京都1)DF早苗優介(2年=セレッソ大阪西U-15出身)は、自陣深くからボールを繋いで来る神戸弘陵高(兵庫1)の攻撃に対応。味方がハイプレスで蹴らせたところで弾くなど、最終ラインで相手の攻撃を食い止めていた。
これまでは自分が弾けず、相手に起点を作らせてしまっていたという。だが、この準決勝では前に出る強さと高さを発揮。修学旅行明けの神戸弘陵がベストコンディションでなかったことは確かだが、被シュート1で完封勝利を収めた。
「もうそろそろ『やらなアカンな』みたいに思ってたんですけど、とりあえずゼロで守ってできたんで良かったです。この近畿通して、前の強さとかっていうのがちょっとずつできるようになってきたかなと思っています」。
早苗は昨年、米澤一成監督(京都橘高)が率いた日本高校選抜のサポートメンバーとして対外試合にも出場。際立ったサイズとキックの上手さを兼備する期待の大型プレーヤーは、京都橘で先発ボランチを務めていた。パス能力の高さは魅力だが、ボックストゥボックスの動きを求められるポジションに定着することができず、選手権全国大会はベンチ外だった。
ただし、ボランチとして公式戦を経験してきた経験はCBで活かされている。「ボランチでやってたから足元とかもある程度自信あるんで、DFで多少プレッシャー来ても取られないとか、余裕を持てるようになりました。あの時、ボランチ頑張ってたんで、今、それがCBにも活きているかなと思います」。また、CBに必要なクリアやヘディングに取り組み、それを公式戦で表現できるようになってきている。
「自分の弱点みたいなところは、最初はシンドかったですけど、ちょっとずつ改善されて、良くなってきてるかなと思います」。米澤一成監督から集中力や競り合いの部分を指摘されているようにまだまだの部分があるものの、着実に動けるようになってきており、今後が楽しみな選手であることは間違いない。
学業もオール5をキープする文武両道。「強い相手にも当たり負けしないようにするのと、小さい相手とかにも負けないようにアジリティとか、1対1の練習とか、そういう苦手なところを上げていけたら。この身長はなかなかいないと思うんで、ヘディングのところをもっと武器にできるようにしていって、もっとフィジカル的なところとか上げていったら、もっと上のレベルでやれると思っているんで、そこを頑張っていきたいと思います。個人としては世代別の代表に入るっていうことが目標です」。まずは自信となる近畿制覇。これから恵まれたサイズを武器に変え、高校年代を代表するようなCBになる。
(取材・文 吉田太郎)
[2.22 近畿高校選手権準決勝 京都橘高 2-0 神戸弘陵高 J-GREEN堺S1]
190cmの大型CBが、ピッチで躍動し始めている。京都橘高(京都1)DF早苗優介(2年=セレッソ大阪西U-15出身)は、自陣深くからボールを繋いで来る神戸弘陵高(兵庫1)の攻撃に対応。味方がハイプレスで蹴らせたところで弾くなど、最終ラインで相手の攻撃を食い止めていた。
これまでは自分が弾けず、相手に起点を作らせてしまっていたという。だが、この準決勝では前に出る強さと高さを発揮。修学旅行明けの神戸弘陵がベストコンディションでなかったことは確かだが、被シュート1で完封勝利を収めた。
「もうそろそろ『やらなアカンな』みたいに思ってたんですけど、とりあえずゼロで守ってできたんで良かったです。この近畿通して、前の強さとかっていうのがちょっとずつできるようになってきたかなと思っています」。
早苗は昨年、米澤一成監督(京都橘高)が率いた日本高校選抜のサポートメンバーとして対外試合にも出場。際立ったサイズとキックの上手さを兼備する期待の大型プレーヤーは、京都橘で先発ボランチを務めていた。パス能力の高さは魅力だが、ボックストゥボックスの動きを求められるポジションに定着することができず、選手権全国大会はベンチ外だった。
ただし、ボランチとして公式戦を経験してきた経験はCBで活かされている。「ボランチでやってたから足元とかもある程度自信あるんで、DFで多少プレッシャー来ても取られないとか、余裕を持てるようになりました。あの時、ボランチ頑張ってたんで、今、それがCBにも活きているかなと思います」。また、CBに必要なクリアやヘディングに取り組み、それを公式戦で表現できるようになってきている。
「自分の弱点みたいなところは、最初はシンドかったですけど、ちょっとずつ改善されて、良くなってきてるかなと思います」。米澤一成監督から集中力や競り合いの部分を指摘されているようにまだまだの部分があるものの、着実に動けるようになってきており、今後が楽しみな選手であることは間違いない。
学業もオール5をキープする文武両道。「強い相手にも当たり負けしないようにするのと、小さい相手とかにも負けないようにアジリティとか、1対1の練習とか、そういう苦手なところを上げていけたら。この身長はなかなかいないと思うんで、ヘディングのところをもっと武器にできるようにしていって、もっとフィジカル的なところとか上げていったら、もっと上のレベルでやれると思っているんで、そこを頑張っていきたいと思います。個人としては世代別の代表に入るっていうことが目標です」。まずは自信となる近畿制覇。これから恵まれたサイズを武器に変え、高校年代を代表するようなCBになる。
(取材・文 吉田太郎)



