[MOM5036]FC東京U-18GK渡邊麻舟(1年)_「自分が出ていいのか」から変化。PK戦で3本を止め、東京都CY U-17選手権MVPに
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.24 東京都クラブユースU-17選手権決勝 FC東京U-18 0-0(PK7-6)町田ユース 西が丘]
1年生守護神が、東京都クラブユースサッカーU-17選手権の大会MVPを獲得した。2024年U-16日本代表GK渡邊麻舟(1年=FC東京U-15深川出身)は、後半7分に抜け出してきた相手FWのシュートをストップしたほか、終始安定した守備対応で110分間無失点。加えてPK戦で3本を止め、FC東京U-18を東京制覇へ導いた。
渡邊はMVPの感想について、「シンプルに嬉しいです。自分がMVPになるとか想像もしてなかったです」と微笑。本人は謙虚に喜びを口にしていたが、MVPに相応しいパフォーマンスだった。
2年前に東京都クラブユースサッカーU-14選手権で西が丘サッカー場の天然芝を経験していたが、久々で慣れず、キックが不安定な時間帯があったことを反省する。それでも、互いにチャンスを作り合う中、強い責任感を持ってゴールを守り続けた。
「絶対にゼロで抑えてやるっていう思いがあって。あとは同じGKの今日ベンチに入ってた2人とかの分も、自分がやらないといけないなっていう責任感があって、当たり前のことなんですけど、そういう仲間の分まで戦うっていうことを110分ずっと意識していました」
その渡邊は「シュートストップが1番得意というか、自信を持てています」という武器を110分間、そしてPK戦で発揮した。PK戦で町田ユース1人目を「自分から見て右に直感信じて跳んで」ビッグセーブ。3人目、相手GK末永幹人(2年)に中央へパワーショットを決められたが、同じシュートはないと予測し、続く4人目のシュートを左への跳躍で弾き出した。
そこから4人連続で決められたものの、「そろそろ止めないとマズいかなって思って、ちょっと焦りもあったんですけど、自分の心を落ち着かせて」9人目のシュートをストップ。この瞬間、優勝が決まった。
昨年とは心構えが違う。渡邊は昨年、プレミアリーグEAST4試合に出場。そのうち、10月の鹿島ユース戦はトップチームへ昇格したGK後藤亘(3年)がベンチで、自身が先発起用された試合だった。
「その時(0-2で敗戦)も何か全然いいプレーできなくて、自信を持てなかったっていうか、(後藤)亘が出ないで自分が出ていいのかみたいな考えもあったんですけど」と振り返る。だが、3年生が卒業して迎えた今年は「このチームを勝たせなきゃいけないっていう責任感」が芽生え、トレーニングからライバルのGK北川廉人(2年)やGK新堀恵太(1年)を上回り、もっともっと良いGKになる意気込みだ。
U-17世代トップクラスの守護神だが、年代別日本代表に入ることよりも現在は「ひたすら自チームで試合に出るために練習する」という考え。毎年のように複数の年代別日本代表クラスが争うGKの座を勝ち取り、FC東京U-18を東京でも、全国でも1番のチームにする。






(取材・文 吉田太郎)
[2.24 東京都クラブユースU-17選手権決勝 FC東京U-18 0-0(PK7-6)町田ユース 西が丘]
1年生守護神が、東京都クラブユースサッカーU-17選手権の大会MVPを獲得した。2024年U-16日本代表GK渡邊麻舟(1年=FC東京U-15深川出身)は、後半7分に抜け出してきた相手FWのシュートをストップしたほか、終始安定した守備対応で110分間無失点。加えてPK戦で3本を止め、FC東京U-18を東京制覇へ導いた。
渡邊はMVPの感想について、「シンプルに嬉しいです。自分がMVPになるとか想像もしてなかったです」と微笑。本人は謙虚に喜びを口にしていたが、MVPに相応しいパフォーマンスだった。
2年前に東京都クラブユースサッカーU-14選手権で西が丘サッカー場の天然芝を経験していたが、久々で慣れず、キックが不安定な時間帯があったことを反省する。それでも、互いにチャンスを作り合う中、強い責任感を持ってゴールを守り続けた。
「絶対にゼロで抑えてやるっていう思いがあって。あとは同じGKの今日ベンチに入ってた2人とかの分も、自分がやらないといけないなっていう責任感があって、当たり前のことなんですけど、そういう仲間の分まで戦うっていうことを110分ずっと意識していました」
その渡邊は「シュートストップが1番得意というか、自信を持てています」という武器を110分間、そしてPK戦で発揮した。PK戦で町田ユース1人目を「自分から見て右に直感信じて跳んで」ビッグセーブ。3人目、相手GK末永幹人(2年)に中央へパワーショットを決められたが、同じシュートはないと予測し、続く4人目のシュートを左への跳躍で弾き出した。
そこから4人連続で決められたものの、「そろそろ止めないとマズいかなって思って、ちょっと焦りもあったんですけど、自分の心を落ち着かせて」9人目のシュートをストップ。この瞬間、優勝が決まった。
昨年とは心構えが違う。渡邊は昨年、プレミアリーグEAST4試合に出場。そのうち、10月の鹿島ユース戦はトップチームへ昇格したGK後藤亘(3年)がベンチで、自身が先発起用された試合だった。
「その時(0-2で敗戦)も何か全然いいプレーできなくて、自信を持てなかったっていうか、(後藤)亘が出ないで自分が出ていいのかみたいな考えもあったんですけど」と振り返る。だが、3年生が卒業して迎えた今年は「このチームを勝たせなきゃいけないっていう責任感」が芽生え、トレーニングからライバルのGK北川廉人(2年)やGK新堀恵太(1年)を上回り、もっともっと良いGKになる意気込みだ。
U-17世代トップクラスの守護神だが、年代別日本代表に入ることよりも現在は「ひたすら自チームで試合に出るために練習する」という考え。毎年のように複数の年代別日本代表クラスが争うGKの座を勝ち取り、FC東京U-18を東京でも、全国でも1番のチームにする。






(取材・文 吉田太郎)



