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[J-VILLAGE CUP U-18]「どんどん自分の成長ができた」U-17日本高校選抜の活動。J注目のDF村上慶(大津)は左SBとして無失点Vに貢献

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U-17日本高校選抜左SB村上慶(大津高/2年=アビスパ福岡U-15出身)は無失点Vに貢献

[3.17 J-VILLAGE CUP U-18決勝 川崎F U-18 0-2 U-17日本高校選抜 Jヴィレッジスタジアム]

 U-17日本高校選抜はCrossfire Premier Soccer Club(アメリカ)、横浜FCユース、京都サンガF.C.U-18、そして川崎フロンターレU-18という強豪4チーム相手に全試合無失点。左SB村上慶(大津高/2年=アビスパ福岡U-15出身)は「CBの人たちとか、GKの人たちと連係してできたので良かった」と胸を張った。

 村上は選考合宿でCBと左SB。今月2日の静岡県ヤングサッカーフェスティバルでは右SBを務め、今回の「J-VILLAGE CUP U-18」では再び左SBとしてプレーした。「右SBも左SBも遜色なくやれるっていうのが自分の持ち味だと思うので、右でやってたことを意識して、左でも上手くやれたかなと思います」。決勝でも万能性を発揮していた。

 その村上は、昨年8月の和倉ユース大会で川崎F U-18戦を経験。「その時にゴール前の崩しだったり、全体的にボールに対して人数かけるイメージがあったので、そこは自分たちも(決勝で)人数かけて守ることを意識していました」と説明する。

 相手の連動した崩しに決定機を作られたシーンがあったことは確か。だが、局面に人数をかけた守りが機能し、決勝も無得点で終えた。自陣からでもドリブルで大きく前進する力を持つ村上は、攻撃時にサイドのスペースが空くところも狙いながらプレー。1-0の後半39分には、自陣PA付近で相手ボールを奪い取ってから縦パスを通し、FW大石脩斗(鹿児島城西高/2年)の2点目を演出した。

 その村上について、中村真吾監督(米子北高)は数的不利時の守備について絶賛。危機察知能力と反応の速さに秀でる村上は昨年、大津高(熊本)のピンチをゴール前で幾度も救ってプレミアリーグ制覇に貢献している。課題もあるが、時に相手のカウンター攻撃を一人で止め切るような力や攻撃性能の高さは大きな魅力だ。

 本人はU-17日本高校選抜の活動によって自チームと異なるサッカースタイルで適応力を発揮することができたと実感。そして、「中村監督から色々指導もらってから、どんどん自分の成長ができたかなっていう感じがあります」とU-17日本高校選抜で成長できたことを感謝していた。

 今年に入ってからは大津、U-17日本高校選抜の活動に加え、Jリーグクラブのキャンプや練習参加も経験した。その中で「(今月の練習参加では)キャンプの時よりかは全然自分も成長できたと思っていて、自分のボールを持つ時間ができたっていうのは自分的には感じていて、(周囲が)ゆっくり見えてきたかなっていうのはあります」と自身の成長を実感している。

 大津の1学年先輩で、背中を追ってきたMF嶋本悠大(現清水)がすでにJ1で先発出場も経験。「めっちゃ上手くなってるっていうか、凄いなって感じて、自分ももっとやらないといけないなって思いました」。17日に「J-VILLAGE CUP U-18」を終えると、その足で新たなJクラブのトレーニングへ。先輩に負けないように、貴重な機会をさらなる成長の場にもする意気込みだ。

 大津は4月6日のプレミアリーグWEST開幕戦で静岡学園高と対戦。連覇へ向けた戦いをスタートする。「自分と(GK村上)葵がいない中でサニックス連覇してからチームの勢いも全体的に上がってると思うんで、自分と葵がそこに上手く入り込んで、自分たちがその高校選抜で得た力っていうのを還元できたらなと思っています」。貴重な経験や強敵との戦いを経て進化を続け、大津を勝たせる。


(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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