[富士山カップ]中国新人優勝の作陽学園が3-0で快勝。メンバー外の昨年、守り方やサポートの気持ちを学んだCB有森健太が勝利に貢献
[3.25 富士山カップ予選リーグ 作陽学園高 3-0 浦和東高 川田ツインサッカー場B]
「富士山のような正々堂々と、健全たる心身の育成を目指し、日本一という目標のもと『強く・タフに』選手の技術力・チーム力向上を図る」ことを目的とし、「令和7年度 第7回 富士山カップ」が24日から山梨県甲府市内で開催されている。
大会には選手権優勝歴を持つ4校など全国各地の強豪校や地元・山梨学院大が参戦。25日午前には、予選リーグGroup Bで作陽学園高(岡山)と浦和東高(埼玉)が対戦し、作陽が3-0で快勝した。2戦2勝の作陽は、準決勝進出を決めている。。
選手権準優勝や全日本ユース(U-18)選手権3位の歴史を持つ作陽は、今月の中国高校新人大会で、14年ぶり2回目の優勝。状況に応じて判断しながら戦い方を変え、その上で自分たちの個の力や連動性を発揮して白星を重ねてきた。
そのチームは、CB有森健太((新3年)が、「やっぱ勝敗も大事なんすけど、プリンス(リーグ中国開幕)までにできる部分をどれだけ増やせるかっていう、プレーの幅とか、チーム戦術とか、そういうことを意識してやっています。岡山とか中国地方じゃない、その強度とかプレスの掛け方とか、色々なチームがあるんでそれにどう対応できるか」というように、明確な目的を持って富士山カップへ。浦和東戦は相手の速攻やセットプレーを受けるシーンもあったが、前半からボールを保持しながらゲームをコントロールして攻め続けた。
そして、MF岡慶太(新3年)のドリブルシュートやMF桃柄辰秋(新3年)の右足シュートなどでプレッシャーをかけると、前半20分過ぎにMF片山稜翼(新3年)の左足ミドルシュートと桃柄の右足FK弾で連続ゴール。また、ディフェンス面では「CB藤田(結大)が前に強く行ってくれるんで、自分がその後ろのカバーとかそういうところを結構意識しています。競り合いとか、背後に抜け出してくる相手を止めるところとか見て欲しい」という有森がスペースへのボールに対応するなど繊細さのある守りで決定打を打たせない。




作陽は相手の粘り強い守りに対し、後半も焦れずに攻め続ける。すると、桃柄とともに存在感のある動きを見せていたMF願念利来(新3年)が右SB磯田奏和(新3年)の右クロスを頭で決め、3-0で試合を終えた。


有森は中国新人戦で優勝に貢献し、この日も安定したパフォーマンス。「自分は2年生の頃、選手権とか、インターハイとか、メンバーはギリギリ入れないみたいな立場で、サポートとかが多かったんで、悔しい思いをバネにやっています」という。
サポートの期間に意識していたことは学ぶこと。「判断力やこういう守り方すればいいんだとか。試合を見て、小椋(翔太)君とか、(岸本)椿右君とか去年のCB2枚のプレーも盗んだし、サポートした時に、やっぱ今サポートしてくれる子たちの分の気持ちも分かるようになったなと思います」。憧れの選手に鹿島DF濃野公人を挙げるように、昨年まではSB、CBとしてプレー。今年は寮の同部屋で過ごし、B戦などでコンビを組んできていたDF藤田結大主将(新3年)とCBコンビを組み、富士山カップでヘディングや相手の抜け出しへの対応への自信をまた深めていた。
酒井貴政監督はチームが再現性の高い戦いができていること、また中国新人大会からの成長を認める。準決勝では高校生よりもフィジカル能力の高い山梨学院大に判断、フィジカル面でチャレンジ。敗れたものの、また貴重な経験を積むことができた。
有森は「岡山県新人戦取ったんで、この流れでインターハイと選手権の3冠をしたいなっていうのと、やっぱ全国出て活躍して、人の心を動かすサッカーをしたい」。トレーニング、公式戦を重ねながら冬へ向けて成長し、自分たちの目標を達成する。
(取材・文 吉田太郎)
「富士山のような正々堂々と、健全たる心身の育成を目指し、日本一という目標のもと『強く・タフに』選手の技術力・チーム力向上を図る」ことを目的とし、「令和7年度 第7回 富士山カップ」が24日から山梨県甲府市内で開催されている。
大会には選手権優勝歴を持つ4校など全国各地の強豪校や地元・山梨学院大が参戦。25日午前には、予選リーグGroup Bで作陽学園高(岡山)と浦和東高(埼玉)が対戦し、作陽が3-0で快勝した。2戦2勝の作陽は、準決勝進出を決めている。。
選手権準優勝や全日本ユース(U-18)選手権3位の歴史を持つ作陽は、今月の中国高校新人大会で、14年ぶり2回目の優勝。状況に応じて判断しながら戦い方を変え、その上で自分たちの個の力や連動性を発揮して白星を重ねてきた。
そのチームは、CB有森健太((新3年)が、「やっぱ勝敗も大事なんすけど、プリンス(リーグ中国開幕)までにできる部分をどれだけ増やせるかっていう、プレーの幅とか、チーム戦術とか、そういうことを意識してやっています。岡山とか中国地方じゃない、その強度とかプレスの掛け方とか、色々なチームがあるんでそれにどう対応できるか」というように、明確な目的を持って富士山カップへ。浦和東戦は相手の速攻やセットプレーを受けるシーンもあったが、前半からボールを保持しながらゲームをコントロールして攻め続けた。
そして、MF岡慶太(新3年)のドリブルシュートやMF桃柄辰秋(新3年)の右足シュートなどでプレッシャーをかけると、前半20分過ぎにMF片山稜翼(新3年)の左足ミドルシュートと桃柄の右足FK弾で連続ゴール。また、ディフェンス面では「CB藤田(結大)が前に強く行ってくれるんで、自分がその後ろのカバーとかそういうところを結構意識しています。競り合いとか、背後に抜け出してくる相手を止めるところとか見て欲しい」という有森がスペースへのボールに対応するなど繊細さのある守りで決定打を打たせない。


MF片山稜翼は先制ゴール


MF桃柄辰秋は直接FKを決めた
作陽は相手の粘り強い守りに対し、後半も焦れずに攻め続ける。すると、桃柄とともに存在感のある動きを見せていたMF願念利来(新3年)が右SB磯田奏和(新3年)の右クロスを頭で決め、3-0で試合を終えた。


MF願念利来が頭でダメ押しの3点目
有森は中国新人戦で優勝に貢献し、この日も安定したパフォーマンス。「自分は2年生の頃、選手権とか、インターハイとか、メンバーはギリギリ入れないみたいな立場で、サポートとかが多かったんで、悔しい思いをバネにやっています」という。
サポートの期間に意識していたことは学ぶこと。「判断力やこういう守り方すればいいんだとか。試合を見て、小椋(翔太)君とか、(岸本)椿右君とか去年のCB2枚のプレーも盗んだし、サポートした時に、やっぱ今サポートしてくれる子たちの分の気持ちも分かるようになったなと思います」。憧れの選手に鹿島DF濃野公人を挙げるように、昨年まではSB、CBとしてプレー。今年は寮の同部屋で過ごし、B戦などでコンビを組んできていたDF藤田結大主将(新3年)とCBコンビを組み、富士山カップでヘディングや相手の抜け出しへの対応への自信をまた深めていた。
酒井貴政監督はチームが再現性の高い戦いができていること、また中国新人大会からの成長を認める。準決勝では高校生よりもフィジカル能力の高い山梨学院大に判断、フィジカル面でチャレンジ。敗れたものの、また貴重な経験を積むことができた。
有森は「岡山県新人戦取ったんで、この流れでインターハイと選手権の3冠をしたいなっていうのと、やっぱ全国出て活躍して、人の心を動かすサッカーをしたい」。トレーニング、公式戦を重ねながら冬へ向けて成長し、自分たちの目標を達成する。
(取材・文 吉田太郎)



