[富士山カップ]滝川二の186cmCB浜口巧成は空中戦の強さに加え、アジリティ、運ぶ力を強化。プリンス開幕前にチームとして「ここで強くなる」
[3.25 富士山カップ予選リーグ 山梨学院高2(セカンド) 2-2 滝川二高 川田ツインサッカー場A]
「富士山のような正々堂々と、健全たる心身の育成を目指し、日本一という目標のもと『強く・タフに』選手の技術力・チーム力向上を図る」ことを目的とした「令和7年度 第7回 富士山カップ」(山梨県甲府市)は25日午前、予選リーグ最終戦を行った。兵庫の名門、滝川二高は山梨学院高2(セカンド)と対戦。2度の同点ゴールによって、2-2で引き分けた。
滝川二は23日まで「兵庫プレミアCUP2025」に出場。青森山田高との3位決定戦を4-2で制し、24日開幕の「富士山カップ」に臨んでいる。186cmCB浜口巧成(新3年)は、この大会での目的について「自分たちでできることを最大限活かして、4月から始まるリーグ戦(プリンスリーグ関西2部)に向けて、今、良い形で来れてるんで、自分たちの課題をもう一回見つけ出してリーグ戦に持っていきたい。『ここで強くなる』っていうのが一番です」という。
山梨学院セカンド戦は前半、相手のサッカーを受けてしまい、苦戦を強いられた。後半も相手の速攻からシュートに持ち込まれていたが、GK岩橋晃大(新3年)が好守を連発。3本、4本とファインセーブを見せてチームを引き締める。


また、小森康宏監督が「兵庫プレミアCUP2025」でのプレーを評価した浜口の地上戦・空中戦での強さやCB滝澤呂澪(新3年)のスライディングタックルなどで山梨学院セカンドの攻撃を阻止。そして、各選手がボールを大事に、テクニックとアイディアを表現しながら相手ゴールを目指した。
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関西トレーニングキャンプU-17メンバーの浜口は、その合宿でU-17日本代表DF咲本大(近大附高/新3年)のドリブルで前へ出るプレーを確認。同じくU-17日本代表歴を持つ大津高DF村上慶(新3年)や滝川二の先輩DF樋渡航からCBがボールを運ぶ必要性を感じ、意識して持ち運ぶことに取り組んでいる。
また、186cmの長身DFは「この身体でアジリティついて、動ける体になったら強い」と下級生時からアジリティ強化を目指し、それが現在、成果として表れている。滝川二はロングフィードに加え、スピードを活かした持ち運びも見せていた浜口らが起点となって相手を押し返し、MF中込凱斗(新3年)が切り返しからシュートへ持ち込んだほか、FW空久保善(新3年)がMF南壮一郎(新3年)とのワンツーからシュートを撃ち込むなど反撃。そして、クロスからFW本城圭太(新2年)が同点ゴールを決める。同点直後の失点で再び勝ち越されたものの、試合終了間際にセットプレーから滝澤が執念の同点ヘッドを決めて引き分けに持ち込んだ。




浜口はこの試合で、柔軟性と耐久性に優れた新素材「SILKYWRAP」をアッパー全面に採用した「DS LIGHT X-FLY PRO 3」(アシックス)を着用。「自分的に人工(皮革)は足にあんま馴染めないし、天然(皮革)はちょっと柔らかくなりすぎるので、これを使わせてもらっています」と説明する。「富士山カップ」の会場でトライオンも実施されていたスパイクについて、浜口が特に感じるのは走りやすさ。加えてその蹴りやすさ、切り返しやすさも自身の特長を引き出してくれていると感じている。
DFフィルジル・ファン・ダイク(リバプール)を目標のDFに挙げる浜口は、現時点では「まだまだ」という自己評価だが、自身に大きな伸びしろも感じている。今年1年の目標については、「まずは個人としては成長するっていうところで、大学やこれから先に向けての身体作りやったり、守備対応の部分だったり、まだまだ全然なんで、伸ばせるところはあると思います」とコメント。そして、「(チームとしては今年、)新人戦落としてしまったんで、インターハイと選手権は全国に出て、リーグ戦は昇格を狙っています」。富士山カップで積極的にチャレンジしていた浜口は失敗も経験しながら自身を成長させ、目標とする存在のような強さと速さ、技術力、統率力も兼ね備えたCBになる。
(取材・文 吉田太郎)
「富士山のような正々堂々と、健全たる心身の育成を目指し、日本一という目標のもと『強く・タフに』選手の技術力・チーム力向上を図る」ことを目的とした「令和7年度 第7回 富士山カップ」(山梨県甲府市)は25日午前、予選リーグ最終戦を行った。兵庫の名門、滝川二高は山梨学院高2(セカンド)と対戦。2度の同点ゴールによって、2-2で引き分けた。
滝川二は23日まで「兵庫プレミアCUP2025」に出場。青森山田高との3位決定戦を4-2で制し、24日開幕の「富士山カップ」に臨んでいる。186cmCB浜口巧成(新3年)は、この大会での目的について「自分たちでできることを最大限活かして、4月から始まるリーグ戦(プリンスリーグ関西2部)に向けて、今、良い形で来れてるんで、自分たちの課題をもう一回見つけ出してリーグ戦に持っていきたい。『ここで強くなる』っていうのが一番です」という。
山梨学院セカンド戦は前半、相手のサッカーを受けてしまい、苦戦を強いられた。後半も相手の速攻からシュートに持ち込まれていたが、GK岩橋晃大(新3年)が好守を連発。3本、4本とファインセーブを見せてチームを引き締める。


GK岩橋晃大はファインセーブを連発した
また、小森康宏監督が「兵庫プレミアCUP2025」でのプレーを評価した浜口の地上戦・空中戦での強さやCB滝澤呂澪(新3年)のスライディングタックルなどで山梨学院セカンドの攻撃を阻止。そして、各選手がボールを大事に、テクニックとアイディアを表現しながら相手ゴールを目指した。
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CB滝澤呂澪は同点ヘッドを決めた
関西トレーニングキャンプU-17メンバーの浜口は、その合宿でU-17日本代表DF咲本大(近大附高/新3年)のドリブルで前へ出るプレーを確認。同じくU-17日本代表歴を持つ大津高DF村上慶(新3年)や滝川二の先輩DF樋渡航からCBがボールを運ぶ必要性を感じ、意識して持ち運ぶことに取り組んでいる。
また、186cmの長身DFは「この身体でアジリティついて、動ける体になったら強い」と下級生時からアジリティ強化を目指し、それが現在、成果として表れている。滝川二はロングフィードに加え、スピードを活かした持ち運びも見せていた浜口らが起点となって相手を押し返し、MF中込凱斗(新3年)が切り返しからシュートへ持ち込んだほか、FW空久保善(新3年)がMF南壮一郎(新3年)とのワンツーからシュートを撃ち込むなど反撃。そして、クロスからFW本城圭太(新2年)が同点ゴールを決める。同点直後の失点で再び勝ち越されたものの、試合終了間際にセットプレーから滝澤が執念の同点ヘッドを決めて引き分けに持ち込んだ。


FW空久保善がシュートを撃ち込む


中盤のキーマン、MF南壮一郎
浜口はこの試合で、柔軟性と耐久性に優れた新素材「SILKYWRAP」をアッパー全面に採用した「DS LIGHT X-FLY PRO 3」(アシックス)を着用。「自分的に人工(皮革)は足にあんま馴染めないし、天然(皮革)はちょっと柔らかくなりすぎるので、これを使わせてもらっています」と説明する。「富士山カップ」の会場でトライオンも実施されていたスパイクについて、浜口が特に感じるのは走りやすさ。加えてその蹴りやすさ、切り返しやすさも自身の特長を引き出してくれていると感じている。
DFフィルジル・ファン・ダイク(リバプール)を目標のDFに挙げる浜口は、現時点では「まだまだ」という自己評価だが、自身に大きな伸びしろも感じている。今年1年の目標については、「まずは個人としては成長するっていうところで、大学やこれから先に向けての身体作りやったり、守備対応の部分だったり、まだまだ全然なんで、伸ばせるところはあると思います」とコメント。そして、「(チームとしては今年、)新人戦落としてしまったんで、インターハイと選手権は全国に出て、リーグ戦は昇格を狙っています」。富士山カップで積極的にチャレンジしていた浜口は失敗も経験しながら自身を成長させ、目標とする存在のような強さと速さ、技術力、統率力も兼ね備えたCBになる。
(取材・文 吉田太郎)



