MF福島京次主将が劇的同点弾に繋がる右足FK。まず自身の課題を改善し、昨年の大津から受け継いできたことをまた継続する
後半45+3分、大津高MF
[4.6 プレミアリーグWEST第1節 静岡学園高 1-1 大津高 時之栖スポーツセンター 時之栖Aグラウンド]
後半45+3分の劇的な同点ゴールは、10番でキャプテンの右足から生まれた。大津高(熊本)はゴール正面左寄りの位置からのFKをMF福島京次主将(3年=ロアッソ熊本ジュニアユース出身)が右足で蹴り込む。これがゴール前の混戦を抜けて右ポストを直撃。跳ね返りをDF村上慶(3年)が頭で押し込み、大津は勝ち点1をもぎ取った。
キッカーの福島京は「今年はセットプレーを結構練習していて、自分のボールが良ければ中は良い選手が揃っている。その前にも何本かずっと良いボールを蹴れていたので、そのイメージでしっかり蹴れて良かった」。試合内容、自身のプレーについては満足していなかったが、最低限のドローを前向きに捉えていた。
特に前半、相手の出足の速い寄せにボールを奪い返され、保持される時間が増加。福島京はボランチコンビを組むMF福島悠士(3年)とともに「自分たちからの攻撃っていうのを展開したかった」と振り返る。それでも、後半はチーム全体のパスのテンポを向上し、3バック移行後には両ワイドのスペースを突く回数が増加。攻勢の時間帯を続け、劇的な同点ゴールに結びつけた。
終盤の勝負強さは去年の優勝の経験者として伝えてきたこと。「今日ビハインドだった中で、こういう追いつくっていう力は今まであまりなかったので、そこは今年も大津高校が最後までしっかり走ったりとか、交代選手がギアを上げたりっていうのは、凄く今日はできてたのかなっていう風に思います」と頷く。
良かったところは継続。その一方、山城朋大監督は「(昨年の経験者が少なく)ほんとに経験がない分、フリーな選手いるのにつけれなかったりとか、出足の部分でやっぱり後手踏んだりとか、相手が来てないのに来てるように感じたり。ほんと攻撃で動かせるチームなんですけど、そこが出せなかったのが多分、彼らも一番悔しいんじゃないかなと思います」と語っていたが、福島京は自身のプレーも含めて改善点を修正して次節へ向かう。
「(個人的には)フェスティバルの時もそうだったんですけど、自分がちょっと捕まったりすると、ボール受ける数っていうのが極端に少なくなってしまうのを言われていて、今日もそういう感じが出ていたので、もっともっとボール触って、球離れを速くしたりしていきたい」。正確な長短のパスに加え、前線へ飛び出す動きも魅力のMF。自分の特長もより表現していく意気込みだ。
そして、昨年のように一戦一戦白星を積み重ねていくこと。「今日みたいなゲームはあると思いますし、逆に自分たちがやりたいことが90分間出せるゲームもあると思うんですけど、ほんとにやってきたこと信じて一戦一戦戦って、結果的に去年のような景色を見れたらいいなっていう風に感じます」。大津らしく日々進化を続け、冬に頂点の景色を見る。




(取材・文 吉田太郎)
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後半45+3分の劇的な同点ゴールは、10番でキャプテンの右足から生まれた。大津高(熊本)はゴール正面左寄りの位置からのFKをMF福島京次主将(3年=ロアッソ熊本ジュニアユース出身)が右足で蹴り込む。これがゴール前の混戦を抜けて右ポストを直撃。跳ね返りをDF村上慶(3年)が頭で押し込み、大津は勝ち点1をもぎ取った。
キッカーの福島京は「今年はセットプレーを結構練習していて、自分のボールが良ければ中は良い選手が揃っている。その前にも何本かずっと良いボールを蹴れていたので、そのイメージでしっかり蹴れて良かった」。試合内容、自身のプレーについては満足していなかったが、最低限のドローを前向きに捉えていた。
特に前半、相手の出足の速い寄せにボールを奪い返され、保持される時間が増加。福島京はボランチコンビを組むMF福島悠士(3年)とともに「自分たちからの攻撃っていうのを展開したかった」と振り返る。それでも、後半はチーム全体のパスのテンポを向上し、3バック移行後には両ワイドのスペースを突く回数が増加。攻勢の時間帯を続け、劇的な同点ゴールに結びつけた。
終盤の勝負強さは去年の優勝の経験者として伝えてきたこと。「今日ビハインドだった中で、こういう追いつくっていう力は今まであまりなかったので、そこは今年も大津高校が最後までしっかり走ったりとか、交代選手がギアを上げたりっていうのは、凄く今日はできてたのかなっていう風に思います」と頷く。
良かったところは継続。その一方、山城朋大監督は「(昨年の経験者が少なく)ほんとに経験がない分、フリーな選手いるのにつけれなかったりとか、出足の部分でやっぱり後手踏んだりとか、相手が来てないのに来てるように感じたり。ほんと攻撃で動かせるチームなんですけど、そこが出せなかったのが多分、彼らも一番悔しいんじゃないかなと思います」と語っていたが、福島京は自身のプレーも含めて改善点を修正して次節へ向かう。
「(個人的には)フェスティバルの時もそうだったんですけど、自分がちょっと捕まったりすると、ボール受ける数っていうのが極端に少なくなってしまうのを言われていて、今日もそういう感じが出ていたので、もっともっとボール触って、球離れを速くしたりしていきたい」。正確な長短のパスに加え、前線へ飛び出す動きも魅力のMF。自分の特長もより表現していく意気込みだ。
そして、昨年のように一戦一戦白星を積み重ねていくこと。「今日みたいなゲームはあると思いますし、逆に自分たちがやりたいことが90分間出せるゲームもあると思うんですけど、ほんとにやってきたこと信じて一戦一戦戦って、結果的に去年のような景色を見れたらいいなっていう風に感じます」。大津らしく日々進化を続け、冬に頂点の景色を見る。


こぼれ球をDF村上慶が決め、土壇場で大津が追いついた


(取材・文 吉田太郎)
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