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敗戦、指揮官の言葉を「心に刻んで…」。DF奥寺湊主将はどんな逆境でも横浜FMユースを引っ張り、応援に必ず応える

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横浜F・マリノスユースCB奥寺湊主将(3年=横浜F・マリノスジュニアユース追浜出身)は誓いを新たに次へ

[5.17 プリンスリーグ関東1部第7節 横浜FMユース 1-4 桐蔭学園高 横浜国立大学フットボール場]

 1-4で敗れた試合後、横浜F・マリノスユース冨樫剛一監督は選手たちの表情、行動から見えた弱さに対し、厳しい口調で言葉を伝えていた。

 横浜FMユースは1-2の後半31分に失点すると、36分にも失点。「監督をやっていて0-3からロスタイムに4-3にひっくり返したこともある。(今日も)何かが起こせるって本気で思っていた」という指揮官はタッチライン際で指示を続け、何とかしようとする選手もいたが、意地を見せることはできなかった。

 冨樫監督は東京Vの育成組織やトップチームのコーチと監督、そして、U-20日本代表監督を務めてきた経歴の持ち主。「(何かをやろうと)本気でやる人間が増える、あるいは全員でないとそれは叶わない。そのまま、何か弱い人間だったら、やっぱり応援されないんじゃないかと。それは、もったいないと思う」という。

 横浜FMユースの選手たちが目指すプロサッカー選手は、勝つこともあれば、負けることもある。「色んなものを背負ったり、色んなものを正面から受け止めれなくては、続けられない。生き残る選手は、やっぱりどんな逆境でも頑張れる。『オレはこの仕事で生きていくんだ』っていう」(冨樫監督)。この日の前半は2つのチャンスを決められる形で0-2。それでも、システム変更や選手交代でギアを上げ、後半8分にFW浅田大翔(3年)のPKで1点差とした。さらにセカンドボール回収、前線の動きの多さなど同点、逆転するような雰囲気。だが、連続失点によってチームは落胆してしまった。

 ミーティングでの普段とは異なる指揮官の言葉。それを一際重く受け止めていたのが、主将のCB奥寺湊(3年)だ。「試合終わった後は、負けたこともそうですけど、負けた後の親とかサポーターに対しての振る舞いのところを言われて、自分がキャプテンをやっている以上、そこのところは自分が一番リーダーシップを持って、みんながやらなくても、自分だけでもしっかり声を出したり、ほんと情けない姿を見せないようにしないといけなかったんですけど、そこをやることもできなかった。今、試合と試合の後も含めて悔しいところを一旦噛みしめて、しっかり心に刻んで、もう2度とこういうことのないようにやっていきたい」と誓っていた。

 奥寺はカバーリングの広さを武器とするCB。この日は4バックから3バックへのシステム変更に対応しながら、後方からチームをコントロールしていた。だが、自身のミスからの失点があったことも反省。チーム内の投票で主将に選出されたリーダーは、それぞれの強い気持ち、トレーニングの成果を公式戦でしっかりと表現できるように、勝てるように、「自分も含めて頑張る」意気込みだ。

「マリノスっていうチームはやっぱりプレミア(リーグ)にいなきゃいけないチームだと思いますし、プリンス(リーグ)の中でも圧倒的な強さ見せないといけないチームエンブレムだと思うので、前期の2試合と、後期は特に前期負けた相手には絶対負けられないので、またチーム一丸となって自分を中心に引っ張っていければなと、思います」と奥寺。そして、「自分も含めて勝つために頑張っていくので、サポーターとか親の皆さんには応援し続けて欲しいなと思います」。けが人も多く、2勝1分4敗とプレミアリーグ昇格候補は苦しい序盤戦になっているが、この日の敗戦をきっかけに。強いチーム、逆境でも戦い抜くチームになる。


(取材・文 吉田太郎)


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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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