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東京VユースのエースMF仲山獅恩は交代出場でゲームを支配。ハイパフォーマンスを続けること、圧倒的な結果を残すことでチャンスを掴む

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東京ヴェルディユースのエース、U-18日本代表MF仲山獅恩(3年=東京ヴェルディジュニアユース出身)

[11.30 プレミアリーグEAST第20節 昌平高 2-2 東京Vユース 昌平高G]

 東京ヴェルディユースのエース、U-18日本代表MF仲山獅恩(3年=東京ヴェルディジュニアユース出身)は怪我明けで昌平高戦が約1か月ぶりの実戦。それでも、後半16分から交代出場すると前線でのボールキープと正確なパスで違いを生み出し、鋭い裏抜け、ターンなどから両チーム最多のシュート5本を放った。

 仲山は年代別日本代表の常連で、今年のプレミアリーグEASTでは現在、15得点で得点ランキング首位に立っている。9月にはJ1で2試合連続のベンチ入りも経験。その注目アタッカーは短い出場時間でもゲームを支配するようなプレーを見せていた。

 肉離れによる怪我から少しずつ状態を上げて迎えたこの日、「自分の動きとしては納得する動きができていた」。だが、シュートの精度がわずかに狂い、無得点。後半アディショナルタイムのPKも相手GKのビッグセーブに阻まれてしまった。

「シュートを外しすぎてチームが引き分けてしまったのは、もうほんと個人的な敗因だと思うんで。怪我明けでこのぐらい動けてればもうほんとポジティブに捉えてるんで、次、決めるぐらいの感じなんで、切り替えてやっていきたい」。悔しいドローも前を向いていた。

 世代屈指のアタッカーが目指すは、プロの世界、A代表で活躍すること。高校年代ではチャンスメイクすることも、決めることも、守ることも、何でもできなければならないと考えている。

「いい動きは毎試合継続してできているんですけど、(結果は)全然足りないんで、本当もっと圧倒的な結果だったり、振る舞いっていうのを見せていかないといけない」。9月の横浜FCユース戦で1試合4得点を記録するなど高校年代のトッププレーヤーであることを実証してきたが、自身の結果には全く満足していない。

 トップチームのベンチ入りまでは行ったが、出場チャンスを掴めなかったことも「自分の力不足」だと考えている。高いレベルで揉まれながら、もっともっと成長することが必要だ。仲山は決定力に加え、チャンスメイク力、ゲームメイク力にも秀でる稀有なタレント。理想はプロのステージでも10得点、10アシストできるようなプレーヤーだ。

「(シャドーのポジションなどで)攻撃の起点で絡めたり、守備でもしっかり貢献できるような選手になって、サッカー選手、誰になりたいとかあんまないですけど、イメージ的にはデ・ブライネ選手みたいな感じの選手になれればいいなと。(来年以降、)やり方はもう変える必要もないと思ってるんで、もうとにかくコツコツ積み重ねてやっていければ、必然とチャンスっていうのは来ると思うし、そういう風に(トップチームの)城福監督からも言われてたんで」

 この日のような試合で2本、3本と確実に決める力や現代サッカーに応じた守備力、強度を身につけなければトップチームや年代別日本代表、その先のステージで活躍することはできない。だからこそ、「そこも自分なりに表現していければいいなと思います」と力を込めた。

 2年後のU-20ワールドカップは目標の一つ。「そこもですけど、ほんと今日の試合だって誰が見てるか分からないし、どこで誰が見てるか分からないんで、もうほんとに自分はハイパフォーマンス出し続ければ自然とチャンスは転がってくると思うので、そこまで我慢強くやっていくのと怪我をしない身体っていうのをしっかり作っていければいいかなと思います」。東京Vジュニアユースを経て、中学3年時から東京Vユースでプレー。これから、東京Vに恩返ししていくことを誓う。

「ほんと、ヴェルディで色々なことを学んだし、サッカーの楽しさだったり、遊び心だったりっていうのは、ほんとにヴェルディのお陰でこういうプレーができるようになっていると思うんで全ての人に感謝して、謙虚にプレーしていきたいな思います。このクラブに恩返しできるように、もうほんと、圧倒的なパフォーマンスし続けて、早い段階にA代表で行ければと思います」。どの試合でもハイレベルなプレーをして結果を残し、目標への階段を上り続ける。


(取材・文 吉田太郎)


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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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