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[MOM4497]日大藤沢MF安場壮志朗(3年)_直接FKが新たな武器に。得点力、アシスト力強化の10番が神奈川県予選で2度目のハット

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日大藤沢高MF安場壮志朗(3年=横浜FCジュニアユース戸塚出身)は3得点1アシストの大活躍

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.4 選手権神奈川県予選準決勝 湘南工科大附高 2-4 日大藤沢高 等々力]

 夏から得点力、アシスト力を強化してきた10番が、今大会2度目のハットトリックを達成した。日大藤沢高MF安場壮志朗(3年=横浜FCジュニアユース戸塚出身)は佐藤輝勝監督も「FKは驚きましたけれども、今日の活躍は素晴らしかったですね」と評する大活躍。3得点1アシストと結果を残し、チームを神奈川県予選決勝へ導いた。

 まずは前半9分、左SB尾野優日(3年)の左クロスから技ありの先制点。「優日がドリブルで運んでくれて、(普段から)ニアで走り込む練習をしている。難しい形だったけれど気持ちで押し込めた」という先制ゴールで勢いに乗ると、前半20分にはFW山上大智(3年)の折返しを左足で決めた。

 そして、3点目は指揮官も驚いたFK弾。前半26分、左中間でFKを獲得すると、安場はキッカーに名乗りを挙げた。「今日自分調子良くて、『蹴って良いか』と聞いたら『蹴って良いよ』と」。右足でファーを狙った一撃はGKの指を弾き、ゴールへ吸い込まれた。これで厚木北高戦に続くハットトリック達成。安場は前半終了間際にも左クロスでMF諸墨清平(3年)のヘディング弾をアシストした。

 この日の朝には昨年のエースFW森重陽介(現清水)から激励の電話。「森重が朝電話で『壮志、頑張れ』『オマエならやれる』と盛り上げてくれて、そういうのも凄く力になった」と明かす。昨年、安場はトップ下のポジションで1トップの森重とコンビ。現在もアドバイスをもらったりしているという先輩からのエールを結果に結びつけた。

 夏のインターハイは全国3位。安場は大会優秀選手に選出されたが、個人として得点力やアシスト力が欠けていると実感したという。GK野島佑司(3年)の協力を得てミドルシュートなどのシュート練習を実施し、高精度キッカーCB宮崎達也(3年)のFKから学んで軸足を意識するなど、向上心を持って取り組んできた。

 2点目の左足シュートやFK弾はまさに練習の成果。特にFKはこれまでキッカーを務めていなかったものの、今大会は厚木北戦と湘南工科大附高戦で決め、新たな武器としている。敵陣で見せるテクニック、DF間でボールを受ける動き、連動した守備の奪いどころとしてもチームに貢献し、3得点で決勝進出。だが安場は「まだ準決勝勝っただけ。優勝しなければハットトリックも意味がない」ときっぱり。決勝も何よりチームが勝つことを目指し、期待に応える。

(取材・文 吉田太郎)
●第102回全国高校サッカー選手権特集
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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