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異例の宮城県代表辞退に内部も混乱…宮城高体連「前例ない。一つひとつ検討しながら丁寧に」、全国高体連「(代表無しも)含めて検討」

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 17日、第104回全国高校サッカー選手権の組み合わせ抽選会が行われ、各対戦カードが決まった。代表48校のうち、22日に予選決勝が行われる徳島県代表と、仙台育英高の出場辞退によって未定の宮城県代表の2校が不在だった。

 宮城県予選を制した仙台育英だが、一部報道によるサッカー部内のいじめ問題を受けて12日に出場辞退を発表。今回の抽選会には宮城県高体連サッカー専門部委員長の平賀玄太氏が出席し、組み合わせ抽選のくじを引いた。その結果、宮城県代表の対戦相手は那覇西高(沖縄)に決まった。

 平賀氏は抽選会終了後、改めて「いま現在調整中という段階」と現状を説明した。代表校による不祥事での出場辞退は初のこと。「前例のないこと。一つひとつ検討しながら丁寧に進めていく」と語る。「大会実行委員の方と調整しながら検討して、代表候補に関しては調整している段階」とだけ伝えた。また、一部報道では県予選準優勝の聖和学園高も夏に飲酒・喫煙があり、当該部員を除いた状態で予選に出たことが報じられていたが、平賀氏は「(きょう)朝の段階で知った」と決定が遅れている要因ではないことを伝えた。

 抽選会終了後、全国高体連のサッカー専門部長である玉生謙介氏も取材に回答。「(宮城県側と)お互いに相談しながらという形でやらせていただいている。どちらかという形ではなく、お互いに連絡し合いながら進めているところ」と片方に決定権があるわけでなく、あくまで両者で調整しながら進めている事案であることを強調した。

 本大会は12月28日に開幕する。新たな代表校決定の締め切りについて、玉生氏は「想定はしているが、色々と事態によって左右する部分がある。ここでは控えさせていただきます」と具体的なスケジュールを明かさず。宮城県代表無しという状況も「(無し)ということも含めて検討しております」と可能性がゼロではないことをほのめかした。

(取材・文 石川祐介)

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石川祐介
Text by 石川祐介

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