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W杯直前の国内合宿続くなでしこJが2部練習、7対7ミニゲームなどで切り替え&ビルドアップを入念に確認

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 7月20日開幕の女子ワールドカップを控える日本女子代表(なでしこジャパン)は28日、千葉市内で合宿2日目のトレーニングを行った。午前中にフィジカル中心のメニュー、夕方に戦術的なメニューでの2部練習を実施。報道陣に公開された午後の練習は、別メニュー調整のDF石川璃音(浦和L)を除いた20人とトレーニングパートナー3人が約1時間半にわたって汗を流していた。

 なでしこジャパンは前日27日、千葉市内で合宿をスタート。この日は初の2部練習となり、午前の部は心肺機能に刺激を入れるべく、選手たちも「めちゃくちゃキツかった」と口を揃えるフィジカルメニューに取り組んだ。午後の部は穏やかな雰囲気でウォーミングアップを行った後、7対7のミニゲームと、11人がポジションに着いての攻撃練習を行った。

 7対7のミニゲームは、前線3枚によるプレッシングを最終ライン4枚のビルドアップでいなしつつ、攻守の切り替えも意識。ボランチが本職の選手が最終ラインに入る場面も多く、3バックと1ボランチでの組み立ても想定したとみられる。両チームの布陣は以下のとおりだった。

▼ビブスなし
        植木理子
    猶本光     藤野あおば
杉田妃和           守屋都弥
(小山史乃観/TP)
    熊谷紗希    三宅史織
    (長野風花)   (高橋はな)
       GK山下杏也加
        (大場朱羽/TP)

▼ビブスあり
        田中美南
   宮澤ひなた    千葉玲海菜
             (松窪真心/TP)
清家貴子            清水梨紗
   南萌華      長谷川唯
   (林穂之香)    (林穂之香)
       GK平尾知佳
        (田中桃子)

 続いては3-4-2-1の布陣を組んでの11人での攻撃練習。相手選手は置かず、前線のプレッシングのみコーチ陣が担当する形で、宮本ともみコーチが積極的に声をかけながら、サイド攻撃に至るビルドアップの経路を入念に確認していた。ポジション分担は以下のとおりだが、ときおり選手間で入れ替わる場面もあった。

1トップ:田中美南千葉玲海菜植木理子
左シャドー:猶本光宮澤ひなた
右シャドー:藤野あおば松窪真心(TP)
ボランチ:長谷川唯林穂之香長野風花
左ウイングバック:清家貴子杉田妃和小山史乃観(TP)
右ウイングバック:清水梨紗守屋都弥
CB:熊谷紗希南萌華三宅史織高橋はな
GK:山下杏也加平尾知佳田中桃子、大場朱羽

 なでしこジャパンは7月6日までトレーニングキャンプを実施。その後、いったんチームは短いオフに入った後、同10日から再集合し、14日に仙台市で行われるMS&ADカップで、パナマ女子代表とW杯前最後のテストマッチに臨む。

(取材・文 竹内達也)
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