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ウエスト・ハムで培った経験を「還元してゴールに迫っていければ…」なでしこジャパンMF林穂之香は初の女子W杯へ

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MF林穂之香

 イングランドで培った経験を世界の舞台で見せつける。ウエスト・ハムでプレーするMF林穂之香は日本女子代表(なでしこジャパン)の女子W杯メンバー選出への思いを「呼ばれたときは素直に嬉しかった。ここからしっかり、もう一回切り替えて準備していく気持ちになりました」と語った。

 昨夏にウエスト・ハムに加入し、研鑽を続けた。小柄ながらも正確なボールタッチと守備力の高さが持ち味。イングランドでも少しずつ順応を見せた。「海外の選手と対峙したときのスピード感やフィジカルに慣れるというか、対峙したときにギャップなく対応できるようになった」。慣れるにつれて攻撃面でも実力を発揮した。「スピード感を持って縦に進めていくことは意識したところなので、還元してゴールに迫っていければ」となでしこジャパンでも貢献する意志を見せる。

 プレー面以外でも成長はあった。これまではメンタルの状態に左右されることもあったという。「海外でやった経験なのかわからないですけど、余裕をもって周りを見ることが今までよりもできている」。ブレることがなくなり、より自信を持ってプレーすることができるようになった。

 世代別代表では経験豊富だ。2016年U-20W杯で3位、18年U-20W杯では頂点に立った。21年東京五輪での戦いを経て、今回自身初の女子W杯に挑む。

 27日の国内トレーニングキャンプ初日は「緊張感ももちろんありましたけど、長くやってきているメンバーも多い。楽しむ気持ちもありながら入りました」とリラックス。「守備の部分をしっかりアピールして、あとは前につける部分が課題。スタートから出たい気持ちと、自分の役割があると思うので、チームが勝つためにやっていきたい」。中盤の要は冷静に大舞台を見据えている。

(取材・文 石川祐介)
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