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トルコ戦は国内組にもチャンス到来か…浦和MF伊藤敦樹「大事な一日になる」名古屋DF森下龍矢「良いマリアージュができたら」

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MF伊藤敦樹(浦和)とDF森下龍矢(名古屋)

 4-1の大勝を収めたドイツ戦から中2日で迎えるキリンチャレンジカップ・トルコ戦、森保一監督はドイツ戦からの大幅なメンバー変更を予告しており、6月シリーズからの連続招集で日本代表定着を狙う国内組にもチャンスが到来しそうだ。

 6月シリーズのエルサルバドル戦(○6-0)に左サイドバックで先発し、A代表デビューを果たしたDF森下龍矢(名古屋)は引き続き自身の強みを発揮したい構えだ。「悔いが残らないようにというとあれだけど、自分の良さを出せない限りここでは価値を示せないので『外から、外から』という他のサイドバックにないような特徴を出していきたい」と意気込む。

 ドイツ戦では欧州トップレベルで日々プレーする選手たちによるハイラインの守備戦術が機能し、ドイツ相手に互角以上の打ち合いを展開。そんな新たなチームコンセプトには、森下が武器とするスピードや推進力もうまく組み込むことが期待される。

「他の人と同じプレーをしていても何も違いが出ないので、スピードと推進力を出していくのが武器なので、そこはすがすがしいくらいやっていいんじゃないかと思う」

 そう自信を示す森下は個性豊かなアタッカー陣との共存に「僕が活かそうとするとあまり上手くいかないので、逆に僕が活かされるくらいの走りをできれば。『こいつはこれしかできないんだ』というのでお互いに活きてくるんじゃないかなと思う。良いマリアージュができたら」とユニークな表現で言い切った。

 また6月シリーズに追加招集で初めてA代表に加わり、合流初日のエルサルバドル戦で後半31分からピッチに立ったMF伊藤敦樹(浦和)にもトルコ戦での出場の可能性がある。「しっかり試合に出る準備ができているし、明日チャンスがあるなら自分の持ち味を精いっぱい出したい」。今回は集合時からトレーニングを行い、ミーティングにもフル参加。チームコンセプトを理解した上でピッチに立つことができそうだ。

 ベンチから見つめたドイツ戦は「その中でも日本が目指しているサッカー、日本のサッカーレベルが向上しているのは結果を見てもわかる。内容もゲームプラン通りにかなり進んでいた」と伊藤。「ああいう強度やスピード感の中で自分が入ってどれくらいできるのかなと思いながら見ていたけど、あの試合を近くで見せられたら自然と気分も高まった」とモチベーションも高まったようだ。

 ボランチはMF遠藤航とMF守田英正がレギュラー争いを大きくリードしており、カタールW杯組のMF田中碧や今回招集外のMF川辺駿らもいるハイレベルな陣容。伊藤はドイツ戦の限られた出場時間で結果を残した田中にも「自分もあの時間で入ってああやって結果を残したい」と刺激を受けつつ、生き残りをかけてトルコ戦に挑む構えだ。

「まだまだ序列的に勝てていないので、そこはこれからの代表活動の中でのアピールにもかかっていると思う。明日のトルコ戦でどれだけ表現できるかどうか、これからの自分のキャリアにとっても、日本代表のこれからの活動にとっても大事な一日になる。自分らしさを表現して積極的に挑戦していきたい」

 いまや欧州組が大半を占めるようになった日本代表だが、ドイツ戦ではGK大迫敬介(広島)が一足先にアピールを果たした国内組。初招集でA代表デビューがかかるDF毎熊晟矢(C大阪)も含め、彼らも後に続くことができるか。

(取材・文 竹内達也)
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竹内達也
Text by 竹内達也

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