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磐田から海外に渡った20歳が初A代表入り…191cm後藤啓介が目指す日本代表FW像「足元もあって、高くて強い選手になれれば」

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FW後藤啓介

 日本代表に20歳の若きストライカーが加わった。合流直前の9日ベルギー・リーグ第4節で今季4点目を決めたFW後藤啓介(シントトロイデン)は、満を持して代表入り。「見ていた選手ばかりなので、まだ実感がめちゃくちゃあるとは言えないけど……でもすごく楽しみで、いろんな選手が話しかけてくれて、いい一日でした」と合流初日を振り返った。

 ジュビロ磐田の育成組織で育った後藤は、U-18所属の2022年に天皇杯4回戦・東京ヴェルディ戦でトップチームデビューを果たした。高校2年生だった翌23年にトップチームに昇格し、J2開幕節で2ゴールを記録。17歳260日でのゴールは、高原直泰が18歳290日で決めたクラブ最年少得点記録を更新した。

 初年度から7ゴールを挙げて、磐田のJ1昇格に貢献。現在でもクラブで着続ける42番は、磐田所属時から愛着のある番号だ。「中学3年生のときにキャンプに行かせてもらって、エスパルス相手にゴールを決めた番号。42はこれからも着けたいし、すごく気に入っている番号」と古巣への思いを口にしていた。

 J1昇格を果たした冬、海外挑戦でベルギーのアンデルレヒトに加入した。25年夏からはシントトロイデンに移籍。初代表入りが決まった直後の今月9日には4ゴール目を決めている。

 2005年6月3日生まれの“ロス五輪世代”でもある。9月頭には大岩剛監督体制のチームに招集され、AFC U23アジアカップ予選で3試合2得点をマーク。今回から北中米ワールドカップを目指す選手の一人として、A代表入りを果たした。

「目指していたところなので嬉しかったというのもあるけど、やっとだなというのもある」。そう語る後藤は、すでにW杯メンバー入りを見据えている。「全員同じ気持ちだと思うし、もっと早く選ばれたかったけど、このタイミングで選んでもらえた。いま呼ばれている選手以上に練習からアピールして、試合でも結果を残したい」。残り少ない活動での猛アピールを誓った。

 191cmという高身長のストライカーだ。FW上田綺世(182cm)、FW小川航基(186cm)、FW町野修斗(185cm)と今回招集されたFW陣のなかでも最長身。「いまシントでも取り組んでいるポストプレーや、先に体を当てて味方を使うところが代表でどれだけできるか楽しみ」と意欲。「高いことは長所。最近では強さも努力している。足元もあって、高くて強い選手になれれば、より日本を一個先に連れて行ける存在になれる」と力を込めた。

 日の丸を背負う“金髪のケイスケ”という姿に、報道陣からは本田圭佑へのリスペクトも問われると、後藤は笑いながらやんわり否定。「シントに移籍したタイミングで黒髪だったけど、何かを変えたいと思って。気分転換がてら変えたら(ゴールを)決められたので続けているという感じ」と理由を明かしていた。

(取材・文 石川祐介)

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石川祐介
Text by 石川祐介

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