[10.5 国体少年男子準決勝 大阪府 1-4 神奈川県 下野市大松山運動公園 陸上競技場]

　初優勝を目指した大阪府は準決勝敗退。MF長田叶羽(ガンバ大阪ユース、1年)とMF福本一太(阪南大高、1年)のダブルボランチが神奈川県を驚かすようなパフォーマンスを見せるなど、攻守に主導権を握って試合を進めていた。

　だが、前半終了間際に速攻を受ける形で失点。直後に10番MF藤井龍也(セレッソ大阪U-18、1年)が得意の左足FKでゴールを脅かしたが、曲げ切れずにわずかに左外へ外れた。

　後半は技術力の高い神奈川県に押し返され、14分にセットプレーから失点。さらに前がかりになったところで連続失点してしまう。0-4の後半27分、交代出場MF木村有磨(履正社高、1年)の折り返しを藤井が左足でゴール。意地を見せたが、藤井は「1点決めれた時にもっと流れを引き寄せれたら。もっと自分から発信できたらなと思っています」。2点目を奪えないまま1-4で敗れ、3位決定戦へ回ることになった。

　藤井は今大会、初戦から3試合連続ゴール。「自分は常に得点を決めることを意識してやっています」。右サイドからカットインし、左足で決めるのが得意とする形。ただし、今大会はクロスからゴールを奪うなど得点パターンを増やしている。

　C大阪U-18で徹底して止める・蹴るを強化。中学時代よりも求められるレベルが上がる中、「もっと追求してやっていきたい。(先輩たちは)みんな凄いです。(ボールが)止まったり、周りをしっかり見えているので、プレッシャーに行ってもパスでかわされたりする」。もっともっと技術力を高めて、「得点を決めて目立つ」回数を増やす考えだ。

　大阪は6日、3位決定戦で北海道と対戦。「ここから切り替えて3位を」。現在得点ランキング首位タイの藤井は4試合連続ゴールを決め、単独得点王、3位で国体を終える。

(取材・文　吉田太郎)

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