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[関東]流通経済大GK彼島優が1年2か月ぶりにスタメン、かつてのU-20W杯戦士も4年生で「初めての挫折」

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[10.25 関東大学L1部第18節 中央大2-1流経大 中央大学多摩キャンパスサッカー場]

 久しぶりにみる顔だった。GK彼島優(4年=FC東京U-18)が約1年2か月ぶりに流通経済大のゴール前に立っていた。「チームの状況もいい状態じゃない中で使ってもらって、絶対に結果を残してやろうという気持ちで臨みました」。

 彼島はFC東京U-18から進学してきた1年目の開幕戦から先発出場。2年生の時にはU-20W杯に出場したU-20日本代表にも選出された。ただ1学年下のGKデューフエマニエル凛太朗(3年=流通経済大柏高)の入学によって出場機会を失うことが多くなり、最後のリーグ戦の出場は昨年8月17日の東海大戦で、今年に入るとベンチ入りすらできなくなっていた。

「今年1年間厳しいシーズンを過ごしてきた中で最後にチャンスを貰えた。こんな挫折は初めての経験で、いろいろ考えることが増えて、その中でサッカーが大切だと1年間考えた。結果的にこうやってチャンスを貰えたことは嬉しいなと思います」

 将来を左右する大事な年に味わった“挫折”。春先にはJ2クラブの練習に参加することがあったが、入団内定を掴むことはできなかった。進路については「全くみえていない」という状況。ただ「Jリーグでやっていきたい」と目標は明確にしてやっていく。

 そして母校への感謝はしっかりと残していくつもりだ。1-2で敗れたチームは再び降格圏に転落。今年の4年生は入学前に1部に上げてもらった世代で、彼島も後輩に舞台を残したい思いを強くしている。「次の試合も絶対に勝たないといけない試合だと思うので、しっかりと準備していきたい」。挫折を味わった4年生が、最後にみせる意地をみたい。

(取材・文 児玉幸洋)

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児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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