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FC東京アカデミー先輩後輩による白熱PK戦、流通経済大GK彼島優はW杯に臨む心得伝授「緊張感が本当に違う」

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後輩GK後藤亘と笑顔で健闘を称えあうGK彼島優(左)

[10.31 練習試合 U-17日本代表3-8関東大学選抜]

 FC東京U-15深川、FC東京U-18と続く直系の先輩後輩が意地をぶつけ合った。

 昨冬のワールドカップで日本代表がPK戦で敗れて以降、世代別代表の合宿で行う練習試合では、PK戦を行うことが恒例となっている。U-17日本代表が、関東大学選抜と練習試合を行ったこの日も、2度のPK戦が実施された。

 そこでGK同士が火花を散らした。まずは先輩の関東大学選抜GK彼島優(流通経済大2年=FC東京U-18)がU-17日本代表の1人目をストップ。3人目も止めて貫録を示した。しかしU-17日本代表のGK後藤亘(FC東京U-18)が、さらに上回るハイパフォーマンス。1人目、3人目、さらに4人目をストップ。2人目もポストに当てる“全失敗”に追い込んだ。

 PK戦後にはすぐに後藤が彼島のもとに駆け寄って、笑顔で健闘を称えあった。「後藤選手からはPKのコツというか、自分が止めた2本目はどういうことを考えていたのかを聞かれました。なので相手の動きを予測したという話をしました」。探求心を失わない後輩の姿に頼もしさを感じたようだ。

 ワールドカップ戦士の先輩としても期待を寄せる。彼島は今年5月にアルゼンチンで行われたU-20W杯メンバーに選出。試合に出場することは出来なかったが、第3GKとして貴重な経験を積んだ。

 そこで感じたのは、特にGKは控え選手も含めたチーム全員で戦うことが大切だということ。「試合に出ていないGKグループで高めあっていくことが、チーム成績やコンディションに繋がっていくと思います」。

 また「今までやってきた試合と緊張感が本当に違う。行ってみないと本当に体験できないことがある。確実にこれからの財産になるので、大会に挑める期間を長くしてほしい」とエールを送っていた。

(取材・文 児玉幸洋)
児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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