モロッコ選んだB・ディアスの「夢が叶った」W杯…大一番で親友ムバッペと激突「明日はライバル」
MF
モロッコ代表で戦う道を選んで2年余り、間違いなく最大のビッグマッチがやってきた。フランス代表との北中米W杯準々決勝前日、記者会見に出席した背番号10のMFブラヒム・ディアス(R・マドリー)は「明日は大きな試合になる。誰もがこういった試合を欲していた」と闘志を燃やした。
スペイン生まれでスペインの世代別代表を経験してきたB・ディアスは2021年、若手主体で臨んだリトアニアとの親善試合でスペイン代表デビューし、初ゴールを記録。ところがその後はR・マドリーやミランで活躍しても、スペイン代表には招集されない時期が続いたため、24年、夢のW杯に立つため、父親が生まれたモロッコに国籍変更を行う決断をした。
24年3月のモロッコ代表デビューから2年3か月、B・ディアスは国際Aマッチ31試合に出場し、14ゴール6アシストを記録。今年1月のアフリカネーションズ杯(AFCON)では得点王に輝いた一方、決勝の終了間際に決めれば勝ち越しというPKを“パネンカ”で蹴って失敗し、厳しい批判に晒された時期もあったが、今大会での4アシストという圧倒的な活躍によって再び母国のファンからの熱い信頼を獲得している。
この日の前日会見でも、熱狂的な取材で知られるモロッコの記者陣から突然拍手が送られたり、記念撮影をお願いされたりと、応援ムード一色。フランス戦に向けた意気込みで「僕はチームを助けることに喜びを感じている。アシストやゴールは全てではない。そういう貢献も大事だけど、一番大切なのはチームだと思う」と語る姿は国を愛する報道陣の心に響いている様子だった。
そんなB・ディアスにとって、欧州列強国に挑むフランス戦は過去最大のビッグマッチとなる。それも対戦相手のエースはR・マドリーで同僚のFWキリアン・ムバッペ。今季のR・マドリー加入当初はチームに馴染めるように助け、反対にAFCONでのPK失敗に傷心していた頃、同じ“パネンカ”でのゴールを捧げてくれたことでも仲を深めた異国の親友だ。
それでもW杯は国同士の戦いの場。B・ディアスはスペインの記者から対戦への思いを問われ、次のように返答した。「素晴らしい人たちだが、明日はライバルになる。全員が勝ちたいと思っている。それが一番大切。自分のチームを信じているし、ビッグマッチができると信じている」。過度な感慨は口にせず、対決構図を印象づけた。
一方、所属クラブではライバルにあたるモロッコ代表DFアクラフ・ハキミ(パリSG)についての質問が向けられると、「彼については良い言葉しかない。僕たちのキャプテンで、世界最高の右SBだ」と大絶賛。ラウンド16のカナダ戦で共に勝利を喜んだ主将に「僕をセレブレーションに誘ってくれて、一緒にプレーができて幸せだった。彼の友人でいられることも光栄だ」と感謝を捧げ、モロッコのために戦う姿勢を前面に表現していた。
B・ディアスにとってこのW杯は、自らの夢だった大舞台というだけでなく、自らと同じようにモロッコにルーツを持ち、将来は代表チームでプレーしたい子どもたちに捧げる晴れ舞台でもある。報道陣から彼らへの思いを問われると、熱を込めながら次のように語った。
「僕もW杯のような大会でプレーすることを夢見ていた。まさに夢が叶った瞬間だった。モロッコを代表することができて、国のために力を尽くせることを誇りに思う。彼らへのアドバイスは『決して信じるのをやめないでほしい』ということ。夢を叶えることができる。僕もかつてはみんなと同じような選手だった。でも今はW杯準々決勝を前に皆さんの前で記者会見をしている。だから『常に信じていれば夢は叶う』とアドバイスしたい」
フランス戦での活躍はきっと、背中を追う若手選手たちにも励みになるはずだ。だからこそ、フランス相手にも気負ってはいられない。「優勝候補の一つだけど、僕たちがここにいるのも主要な優勝候補の一つであり、互角な立場で戦えるから。勝ちたいし、最高のパフォーマンスを発揮したい」。そう奮闘を誓った26歳は「これからも歴史を作り続けていきたい」と高らかに宣言し、必勝ムードを煽った。
(取材・文 竹内達也)
●2026ワールドカップ(W杯)北中米大会特集
●2026ワールドカップ(W杯)大会日程・テレビ放送
▶日本代表の最新情報や取材裏話は『ゲキスタ』で配信中
スペイン生まれでスペインの世代別代表を経験してきたB・ディアスは2021年、若手主体で臨んだリトアニアとの親善試合でスペイン代表デビューし、初ゴールを記録。ところがその後はR・マドリーやミランで活躍しても、スペイン代表には招集されない時期が続いたため、24年、夢のW杯に立つため、父親が生まれたモロッコに国籍変更を行う決断をした。
24年3月のモロッコ代表デビューから2年3か月、B・ディアスは国際Aマッチ31試合に出場し、14ゴール6アシストを記録。今年1月のアフリカネーションズ杯(AFCON)では得点王に輝いた一方、決勝の終了間際に決めれば勝ち越しというPKを“パネンカ”で蹴って失敗し、厳しい批判に晒された時期もあったが、今大会での4アシストという圧倒的な活躍によって再び母国のファンからの熱い信頼を獲得している。
この日の前日会見でも、熱狂的な取材で知られるモロッコの記者陣から突然拍手が送られたり、記念撮影をお願いされたりと、応援ムード一色。フランス戦に向けた意気込みで「僕はチームを助けることに喜びを感じている。アシストやゴールは全てではない。そういう貢献も大事だけど、一番大切なのはチームだと思う」と語る姿は国を愛する報道陣の心に響いている様子だった。
そんなB・ディアスにとって、欧州列強国に挑むフランス戦は過去最大のビッグマッチとなる。それも対戦相手のエースはR・マドリーで同僚のFWキリアン・ムバッペ。今季のR・マドリー加入当初はチームに馴染めるように助け、反対にAFCONでのPK失敗に傷心していた頃、同じ“パネンカ”でのゴールを捧げてくれたことでも仲を深めた異国の親友だ。
それでもW杯は国同士の戦いの場。B・ディアスはスペインの記者から対戦への思いを問われ、次のように返答した。「素晴らしい人たちだが、明日はライバルになる。全員が勝ちたいと思っている。それが一番大切。自分のチームを信じているし、ビッグマッチができると信じている」。過度な感慨は口にせず、対決構図を印象づけた。
一方、所属クラブではライバルにあたるモロッコ代表DFアクラフ・ハキミ(パリSG)についての質問が向けられると、「彼については良い言葉しかない。僕たちのキャプテンで、世界最高の右SBだ」と大絶賛。ラウンド16のカナダ戦で共に勝利を喜んだ主将に「僕をセレブレーションに誘ってくれて、一緒にプレーができて幸せだった。彼の友人でいられることも光栄だ」と感謝を捧げ、モロッコのために戦う姿勢を前面に表現していた。
B・ディアスにとってこのW杯は、自らの夢だった大舞台というだけでなく、自らと同じようにモロッコにルーツを持ち、将来は代表チームでプレーしたい子どもたちに捧げる晴れ舞台でもある。報道陣から彼らへの思いを問われると、熱を込めながら次のように語った。
「僕もW杯のような大会でプレーすることを夢見ていた。まさに夢が叶った瞬間だった。モロッコを代表することができて、国のために力を尽くせることを誇りに思う。彼らへのアドバイスは『決して信じるのをやめないでほしい』ということ。夢を叶えることができる。僕もかつてはみんなと同じような選手だった。でも今はW杯準々決勝を前に皆さんの前で記者会見をしている。だから『常に信じていれば夢は叶う』とアドバイスしたい」
フランス戦での活躍はきっと、背中を追う若手選手たちにも励みになるはずだ。だからこそ、フランス相手にも気負ってはいられない。「優勝候補の一つだけど、僕たちがここにいるのも主要な優勝候補の一つであり、互角な立場で戦えるから。勝ちたいし、最高のパフォーマンスを発揮したい」。そう奮闘を誓った26歳は「これからも歴史を作り続けていきたい」と高らかに宣言し、必勝ムードを煽った。
(取材・文 竹内達也)
●2026ワールドカップ(W杯)北中米大会特集
●2026ワールドカップ(W杯)大会日程・テレビ放送
▶日本代表の最新情報や取材裏話は『ゲキスタ』で配信中


