[MOM4631]東海学園MF諸木愛大(2年)_大きなポテンシャルを秘めたボランチが愛知決勝進出に貢献
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.10 愛知県高校サッカー新人大会準決勝 東海学園高 2-1 中部大春日丘高 CSアセット港サッカー場]
「ドリブルで運べるし、色んな所が見える。守備力も相当高い。予測力がある。なおかつ前にも行ける。ポテンシャルは高い」。名古屋グランパスやヴァンフォーレ甲府でのプレー経験を持つ東海学園高の鶴田道弘監督が一目置くのが、ボランチのMF諸木愛大(2年)。中部大春日丘高との準決勝でも随所で能力の高さを見せつけた。
多彩なプレーができる選手ではあるが、今のチームはボールを持ったら素早くゴールを目指すサッカーを展開しているため、彼の役割も明確。「ボランチは難しいことをせずに簡単にプレーしようと今は意識している」と口にする。実際、この日の前半は3列目で受けたボールをシンプルに捌いてリズムを作りつつ、素早く前方に展開し、攻撃のリズムを生んでいた。
一方で、「もっとボランチの所でボールを奪えたはず。セカンドボールへの反応も少し遅い場面があったので、もっとやらなければいけない」と守備面では反省を口にしたが、後半に入ってから中盤でボールを拾う回数が増加。「切り替えはずっと意識しているので、そこが春日丘よりも早かったのかなと思う」と奪ったボールをそのまま前方に運んで攻撃にアクセントを加えた。
勝った東海学園の中でも目立つパフォーマンスでありながら、「諸木はもっとやれる。もっと自由にやらせたい」と指揮官が出来に満足していないのは期待の表れだ。
中学時代はオーバーラップから積極的に仕掛けるSBだったが、高校入学直後にFWやサイドハーフなど攻撃的なポジションにコンバート。1年生の夏過ぎからは今のボランチにおさまった。
「セカンドの回収や予測は早い方だと思う」と話す諸木にとっては持ち味が発揮しやすいポジションで、新たな役割への順応も早かった。360度全てからプレッシャーを受ける位置でもボールを失わないよう速さと判断を意識し、ボールを配球。「ボールを収めてパッと見た瞬間にスペースが分かる。そこに走ってくれたら良いなという感じで出している」と続けるように時おり入れるスルーパスも効果的だ。
全国大会出場を目指し、東海学園の門を叩いたが、入学してからは愛知県の頂点には立てていない。Aチームの出場機会を掴んだ昨年のインターハイ予選は準決勝、選手権予選は3回で敗退と一度も決勝の舞台に辿り着けなかった。そのため、まずは準決勝を突破できたことに安堵の表情を浮かべるが、満足した様子は見られない。
「新人戦での優勝を目標にやってきたので、相手がどこであろうと決勝もやるしかない。自分たちのやることをやって勝ちたい。選手権を取るのは当たり前なのですが、その前のインターハイ、リーグ戦と全ての試合で勝つというのを意識している。内容より、今は結果が大事なので、勝ち続けるチームになりたい」と決勝に向けて意気込んだ。
(取材・文 森田将義)
[2.10 愛知県高校サッカー新人大会準決勝 東海学園高 2-1 中部大春日丘高 CSアセット港サッカー場]
「ドリブルで運べるし、色んな所が見える。守備力も相当高い。予測力がある。なおかつ前にも行ける。ポテンシャルは高い」。名古屋グランパスやヴァンフォーレ甲府でのプレー経験を持つ東海学園高の鶴田道弘監督が一目置くのが、ボランチのMF諸木愛大(2年)。中部大春日丘高との準決勝でも随所で能力の高さを見せつけた。
多彩なプレーができる選手ではあるが、今のチームはボールを持ったら素早くゴールを目指すサッカーを展開しているため、彼の役割も明確。「ボランチは難しいことをせずに簡単にプレーしようと今は意識している」と口にする。実際、この日の前半は3列目で受けたボールをシンプルに捌いてリズムを作りつつ、素早く前方に展開し、攻撃のリズムを生んでいた。
一方で、「もっとボランチの所でボールを奪えたはず。セカンドボールへの反応も少し遅い場面があったので、もっとやらなければいけない」と守備面では反省を口にしたが、後半に入ってから中盤でボールを拾う回数が増加。「切り替えはずっと意識しているので、そこが春日丘よりも早かったのかなと思う」と奪ったボールをそのまま前方に運んで攻撃にアクセントを加えた。
勝った東海学園の中でも目立つパフォーマンスでありながら、「諸木はもっとやれる。もっと自由にやらせたい」と指揮官が出来に満足していないのは期待の表れだ。
中学時代はオーバーラップから積極的に仕掛けるSBだったが、高校入学直後にFWやサイドハーフなど攻撃的なポジションにコンバート。1年生の夏過ぎからは今のボランチにおさまった。
「セカンドの回収や予測は早い方だと思う」と話す諸木にとっては持ち味が発揮しやすいポジションで、新たな役割への順応も早かった。360度全てからプレッシャーを受ける位置でもボールを失わないよう速さと判断を意識し、ボールを配球。「ボールを収めてパッと見た瞬間にスペースが分かる。そこに走ってくれたら良いなという感じで出している」と続けるように時おり入れるスルーパスも効果的だ。
全国大会出場を目指し、東海学園の門を叩いたが、入学してからは愛知県の頂点には立てていない。Aチームの出場機会を掴んだ昨年のインターハイ予選は準決勝、選手権予選は3回で敗退と一度も決勝の舞台に辿り着けなかった。そのため、まずは準決勝を突破できたことに安堵の表情を浮かべるが、満足した様子は見られない。
「新人戦での優勝を目標にやってきたので、相手がどこであろうと決勝もやるしかない。自分たちのやることをやって勝ちたい。選手権を取るのは当たり前なのですが、その前のインターハイ、リーグ戦と全ての試合で勝つというのを意識している。内容より、今は結果が大事なので、勝ち続けるチームになりたい」と決勝に向けて意気込んだ。
(取材・文 森田将義)