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[MOM5039]U-16静岡県選抜DF岩下雄飛(東海大静岡翔洋1年)_ 注目CBが東京封じ。目指すは “静岡のファン・ダイク”

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U-16静岡県選抜CB岩下雄飛(東海大静岡翔洋高/1年=高槻mydFC出身、右)は印象的なプレー

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.2 静岡県ヤングサッカーフェス(U-16男子の部) U-16静岡県選抜1-1 U-16東京都選抜 草薙球]

 U-16東京都選抜のアタッカー陣は年代別代表クラスのFW伊藤優(三菱養和SC巣鴨ジュニアユース)やMF梶山蓮翔(FC東京U15むさし)、FW城秀人(FC東京U-15むさし)らタレント揃い。だが、U-16静岡県選抜はセットプレーから1失点こそしたものの、キャプテンマークを巻いたCB岩下雄飛(東海大静岡翔洋高/1年=高槻mydFC出身)が中心となってその前に立ちはだかっていた。

 岩下は登録身長178cmと特別なサイズがある訳では無いが、非常にクレバーな守りが印象的なストッパー。快足FW伊藤とのマッチアップも、「(伊藤は)オフ・ザ・ボールが上手いんで、それでちゃんとマーク見とけば対応できるんで、マークして対応しました」と見事に封じ込んでいた。

 タイミングの良いインターセプトや際の強さ、カバーリングも光る70分間。守りが崩されかけながらも、岩下のところで止め切っているようなシーンも多かった。その岩下は「ちょっと裏は取られたくないんで。しっかり裏を消しつつ、足元行ったら行くっていうことをやっています。やっぱり一番いいのはインターセプトなんで、それを毎回狙ってるようにしています」。先制直後に緩みが出て失点したことを悔しがったが、一際目立つプレーに「100パーを出し切ったつもりです」と胸を張っていた。

 中学時代は大阪で府トレメンバーに入ることができず、地区トレで活動。高校進学時、「静岡って強いじゃないですか。激戦区でやってみたくて」という理由で高槻mydFCの先輩もいる東海大翔洋進学を決めた。

 1年時のインターハイ予選後から先発に定着。選手権予選やプリンスリーグ東海プレーオフで「絶好調でした」という岩下は、自身も驚くU-16静岡県選抜入りを果たした。岡本淳一監督(浜松開誠館中)は「一つ上の学年でもありますし、DFリーダーでもありますので。そういうところで自信を持って彼が色々なことを発信していって欲しい」という理由で岩下をU-16静岡県選抜のキャプテンに指名。2009年早生まれのリーダーは、ピッチ内外で意識して静岡の才能たちを引っ張っている。

 ピッチ外では「しっかり最後も忘れもんとか確認して、挨拶とか、もう礼儀正しくやりました」。そして、ピッチ上では背中で、守備で見せることを意識。憧れにCBフィルジル・ファン・ダイク(リバプール)の名を挙げる岩下は「ファン・ダイクがもう好きで、(ファン・ダイクの)4番も好きで、たまたま今日も4番。嬉しいです。しかもキャプテンなので」。目指すは“静岡のファン・ダイク”。今年、プリンスリーグ東海へ昇格した東海大翔洋やU-16静岡県選抜でリーダーシップを発揮しながら活躍し、プロから注目される存在になる。

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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