[MOM5046]U-17日本高校選抜FW大石脩斗(鹿児島城西/2年)_決勝2発で「J-VILLAGE CUP U-18」得点王&MVPも「これが普通じゃないといけない」
後半39分、U-17日本高校選抜FW
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.17 J-VILLAGE CUP U-18決勝 川崎F U-18 0-2 U-17日本高校選抜 Jヴィレッジスタジアム]
予選最終戦の京都サンガF.C.U-18戦でのハットトリックに続き、3連覇を狙った川崎フロンターレU-18との決勝でも2ゴールの大活躍。それでも、U-17日本高校選抜のエースストライカー、FW大石脩斗(鹿児島城西高/2年=太陽スポーツクラブU-15出身)は「これが普通じゃないといけない」と淡々と語っていた。
決勝は風速10mにも及ぶ強風の中での戦い。だが、「来たボールはほぼマイボールにできた感じがするんで」というように、ボールが自分のところまで届いた際には多少不利な状況でも収め、前向きな状況を作って見せた。
川崎F U-18のDF陣も簡単には隙を見せない。大石は前半、MF安藤晃希(流通経済大柏高/2年)のスルーパスで抜け出し、GKもかわしたが、ゴールカバーしたDFの前にチャンスを活かすことができなかった。その後はなかなかチャンスが訪れず、ストレスが溜まりそうな状況。それでも、0-0の後半32分に1チャンスで仕留めて見せた。
MF柴野快仁(前橋育英高/2年)が右中間でDFのマークを外して前進。そして、FW宮本周征(帝京高/2年)を経由し、パスがゴール前の大石の元へ届く。これを大石は右足ダイレクトでゴール右隅に決めた。
「普通だったらトラップするんですけど、もう1タッチしかないと思ったんで。1タッチも練習していますし、相手も1タッチだと準備しにくいんで、だからいいタイミングでシュート打てたかなと思います」
納得の一撃で均衡を崩すと、さらに39分には大石らしいゴールで優勝を決定づけた。自陣PA付近でボールを奪った左SB村上慶(大津高/2年)が前線へロングボール。2人のDFが対応していたが、大石は後方から彼らを追い越す形で前に出ると、右前方へのボールコントロールから右足シュートを放つ。この一撃がGK頭上を破ってゴールイン。得点ランキング単独首位に立つ今大会5得点目となった。
大石は得点王を獲得。そして表彰式で「J-VILLAGE CUP U-18」のMVPとしてコールされると、「嬉しいです」と微笑んだ。JクラブユースのDFから連発し、優勝の立て役者に。「でも、全然ここじゃないと思うんで。自分の相手はもっと高いところ。そこを目指してやりたいなと思います」と全く満足はしていなかった。
「全然満足はしてないし、点取れたことは良かったんですけど、課題っていうのはたくさんあるし、シュートっていうのもパターンを増やしていかないといけないと思いますし、練習することはたくさんあるんで、帰ってまたインターハイにまずは行けるように練習したいなと思います」
4月にはプリンスリーグ九州1部が開幕。5月にはインターハイ予選がスタートする。チームは大石不在で臨んだサニックス杯で青森山田高を3-1で撃破。G大阪ユースともPK戦までもつれ込むような好勝負を演じている。自分の経験をまたチームに還元し、練習からより高い意識を持って臨む考え。そして「(目の前の)1試合に自信持って」戦い、ゴールを決め続けて、高校レベルでは圧倒的な結果を残す。






(取材・文 吉田太郎)
[3.17 J-VILLAGE CUP U-18決勝 川崎F U-18 0-2 U-17日本高校選抜 Jヴィレッジスタジアム]
予選最終戦の京都サンガF.C.U-18戦でのハットトリックに続き、3連覇を狙った川崎フロンターレU-18との決勝でも2ゴールの大活躍。それでも、U-17日本高校選抜のエースストライカー、FW大石脩斗(鹿児島城西高/2年=太陽スポーツクラブU-15出身)は「これが普通じゃないといけない」と淡々と語っていた。
決勝は風速10mにも及ぶ強風の中での戦い。だが、「来たボールはほぼマイボールにできた感じがするんで」というように、ボールが自分のところまで届いた際には多少不利な状況でも収め、前向きな状況を作って見せた。
川崎F U-18のDF陣も簡単には隙を見せない。大石は前半、MF安藤晃希(流通経済大柏高/2年)のスルーパスで抜け出し、GKもかわしたが、ゴールカバーしたDFの前にチャンスを活かすことができなかった。その後はなかなかチャンスが訪れず、ストレスが溜まりそうな状況。それでも、0-0の後半32分に1チャンスで仕留めて見せた。
MF柴野快仁(前橋育英高/2年)が右中間でDFのマークを外して前進。そして、FW宮本周征(帝京高/2年)を経由し、パスがゴール前の大石の元へ届く。これを大石は右足ダイレクトでゴール右隅に決めた。
「普通だったらトラップするんですけど、もう1タッチしかないと思ったんで。1タッチも練習していますし、相手も1タッチだと準備しにくいんで、だからいいタイミングでシュート打てたかなと思います」
納得の一撃で均衡を崩すと、さらに39分には大石らしいゴールで優勝を決定づけた。自陣PA付近でボールを奪った左SB村上慶(大津高/2年)が前線へロングボール。2人のDFが対応していたが、大石は後方から彼らを追い越す形で前に出ると、右前方へのボールコントロールから右足シュートを放つ。この一撃がGK頭上を破ってゴールイン。得点ランキング単独首位に立つ今大会5得点目となった。
大石は得点王を獲得。そして表彰式で「J-VILLAGE CUP U-18」のMVPとしてコールされると、「嬉しいです」と微笑んだ。JクラブユースのDFから連発し、優勝の立て役者に。「でも、全然ここじゃないと思うんで。自分の相手はもっと高いところ。そこを目指してやりたいなと思います」と全く満足はしていなかった。
「全然満足はしてないし、点取れたことは良かったんですけど、課題っていうのはたくさんあるし、シュートっていうのもパターンを増やしていかないといけないと思いますし、練習することはたくさんあるんで、帰ってまたインターハイにまずは行けるように練習したいなと思います」
4月にはプリンスリーグ九州1部が開幕。5月にはインターハイ予選がスタートする。チームは大石不在で臨んだサニックス杯で青森山田高を3-1で撃破。G大阪ユースともPK戦までもつれ込むような好勝負を演じている。自分の経験をまたチームに還元し、練習からより高い意識を持って臨む考え。そして「(目の前の)1試合に自信持って」戦い、ゴールを決め続けて、高校レベルでは圧倒的な結果を残す。


後半32分、FW大石脩斗(鹿児島城西高/2年)が先制点を喜ぶ


後半39分に2点目を決め、咆哮


(取材・文 吉田太郎)


