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[選手権]「ここに来てストロングポイントに変わった」ボール奪取から決勝弾演出…愛知の盟友を刺激に戦う桐光学園MF松岡奏友「次は自分のゴールで全国に」

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積極的にシュートも放ったMF松岡奏友(3年)

[11.2 選手権神奈川県予選準決勝 桐光学園高 1-0 横浜創英高 U等々力]

 チームコンセプトの“いい守備からいい攻撃”を体現する大仕事だった。桐光学園高は0-0で迎えた後半17分、MF松岡奏友(3年=名古屋グランパスU-15出身)が献身的なプレスバックからボールを奪取。奪ってすぐにドリブルに切り替えて前進し、右を走ったFW西城大翔(2年)に預けると、そこからFW倉持慶太(3年)の決勝点が生まれた。

 名古屋U-15時代は苦手にしていたという守備だが、高校での積み重ねを示すワンプレーだった。「この学校に来てから守備と球際、ハードワークは言われ続けてきた。ずっとウィークポイントだったけど、ここに来てストロングポイントに変わってきたのでそれが出せて良かったと思う」。成長のきっかけは共に寮生活をしていた先輩からの助言だったという。

「去年の10番の吉田晃大選手(国士舘大)、丸茂晴翔選手(東海大)は寮生で一緒で、守備のところで手を抜かずに100%で行って、自分のところで取るという意識でやっていると聞いたので、それを参考にしながらプレッシャーをかけています」。そこからの推進力は得意のプレー。「カツさんにもどんどん前に出て行けと言われていて、奪った後に自分がチャンスに繋げる役目だと思っているのでそれもできて良かった」と手応えを語った。

 この日の前日には地元・愛知県準決勝で、友人の水戸内定MF山下翔大(3年=Nagoya.s.s出身)らを擁する名古屋高が敗退。一方、同じ愛知から関東に進学したMF島谷義進(3年=フェルボール愛知)の流通経済大柏高は準々決勝を突破していたが、近しい盟友からの知らせもモチベーションに変え、最後の選手権を戦っているようだ。

「選手権はめちゃくちゃ楽しくて、まずはチームと自分の価値を証明しようと思っているんですけど、昨日は名古屋高校が負けてしまったり、逆に流経の島谷は勝ってたり、いろんな人に刺激をもらいながら自分もやってやるぞという気持ちで臨んでいます」

 そうしてたどり着いた県予選決勝の舞台。9日の決勝戦では昨季、スタンドから見つめたニッパツ三ツ沢球技場のピッチに立つ。

「去年は応援は応援席で見ていたけど、あの熱気、注目度の高さを感じて、来年は絶対にここでプレーしたいと思っていた。まずは気負いすぎずに楽しんで、次は自分のゴールで勝たせて全国に行きたい」。この日は積極的にシュートを連発しながらも、ポストに阻まれるなど大会初ゴールは逃した松岡。最後は守備の貢献は続けつつ、自身の得点でもチームを全国に導くつもりだ。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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