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日本vsシリア 試合前日の森保一監督会見要旨

森保一監督

 日本代表は21日、サウジアラビア・ジッダのプリンス・アブドゥラー・アルファイサル・スタジアムで行われる北中米ワールドカップアジア2次予選の第2戦でシリア代表と対戦する。森保一監督が20日、ジッダ市内のホテルで前日会見を行った。

 以下、試合前日の森保一監督会見要旨

●森保一監督
「明日のシリア戦、非常にタフで厳しい試合になると思うが、選手・スタッフも勝利に向けて与えられた時間で最善の準備をしてくれている。明日の試合も勝利をつかみ取れるよう、チーム一丸となって、厳しい戦いを覚悟し、タフに戦い抜きたいと思っている」

―ミャンマー戦では遠藤航、伊東純也、久保建英らピッチに立たなかった選手がいる。彼らはいい状態で臨めると思うが、どのようなメンバー編成で臨むか。厚い選手層という前回の4年間から積み上げてきた強みをどう捉えているか。
「ミャンマー戦でプレーしてくれた選手は非常にいい個々のパフォーマンス、チームのパフォーマンスを見せてくれていたので、明日のシリア戦にどういうメンバー構成で行くかは非常に悩む。何人かの選手を入れ替えたいが、移動であったりという部分のコンディションを今日の練習で見極め、明日の先発メンバーを決めていきたい。我々はそのままミャンマー戦の先発メンバーでいくこともできれば、大幅に変更して戦うこともできる、選手層では選手たちが非常に日常から所属チームで戦い、高いパフォーマンスを見せてくれていて、戦力となるところを示してくれている。固定もできれば、選手も代えながらも戦えるのは強みであり、選手たちの日頃の努力に敬意を表したい」

―シリアのエクトル・クーペル監督はとても経験豊富な監督で、彼のサッカーの印象は。また気をつけたい点は。
「クーペル監督については非常に尊敬している。世界のサッカーの中で結果を出して、そして長く監督としての実力を認められてキャリアを積み上げられていて素晴らしいと感じている。私の記憶が間違いでなければ、前回のアジア杯でウズベキスタンの監督をされていたので、一度対戦した経験がある。その時に感じたが、選手個々の力を引き出して、チームを組織的に強固に機能させる素晴らしい指導をされている印象を持っている。今回のシリアの対戦においても、試合は見させてもらったが、強固な守備から素早い攻撃を仕掛けられる、ゴールに向かっていく個々の能力が高い選手たちを組織的に役割をはっきりさせ、機能性を持たせることができ、素晴らしいオーガナイズをされている。ベースは強固な守備からカウンターだとは思うが、試合を見ているといろんな戦い方、戦術をされている。前からプレッシャーをかけることもでき、攻撃では遅攻で相手を崩していくところもチームに落とし込んでいる印象を持っている。対戦できることを楽しみにしている」

―(現地メディアから)交代選手をフル活用したり、選手を入れ替えながら戦っているが、明日も選手を試したりという作戦を取られるのか。
「まずはチームづくりとして、日本代表の勝利と日本サッカー発展のためにと原則をもってチームを作っている。日本には育成からいい選手をつないできていただいているので、A代表でもできるだけ幅を広げて、より高い頂点、強いチームを作っていきたいと思っている中、選手を入れ替えながら戦わせていただいている。明日の試合に関しては公式戦なので、何かを試すということでなく、ベストなメンバーを揃えて戦いに挑みたい。ベストと言いながらも常に選手のコンディション、置かれた状況を見て起用しないといけない。多くの選手を招集している中、ベストを選ぶのが難しいくらいに選手が力を見せてくれているところが日本のポジティブな点だと思う」

(取材・文 竹内達也)
●北中米W杯アジア2次予選特集
竹内達也
Text by 竹内達也

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