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柏MF山田雄士「ラストチャンスという気持ちで帰ってきた」レンタル半年でJ2栃木から帰還、復帰後初先発でJ1初ゴール!!

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柏レイソルMF山田雄士

[9.2 J1第26節 柏 2-0 横浜FM 三協F柏]

 プロ5年目、23歳での記念すべきJ1初ゴールは、首位チームを破る価値ある決勝弾となった。柏レイソルMF山田雄士は後半7分、MF高嶺朋樹からのパスを足下で受けると、細かく左に持ち出し左足一閃。鋭い足の振りからコントロールされたシュートをゴール左隅に流し込んだ。

「最初トモくんにパスが入った時は打つと思って、こぼれ球に準備しようと思ったけど、トモくんがトラップした瞬間に目が合って、ボールが来ると思った。すぐシュートを打つ準備だけして、前半もシュート1本打ってたけど慌てていたので、落ち着いてしっかり良いところに置いて振り抜こうと振り抜いたら良いところに行った」

 対面にはDF永戸勝也、DFエドゥアルドが寄せてきていたが、ブロックの下を見事にくぐらせた一撃。「ちょっと股を狙おうと思った。もうちょっと寄せてくると思ったけど意外と時間があったのでうまく振り抜けた」と自画自賛のゴールだった。

 今季は中学時代から過ごした柏を初めて離れ、期限付き移籍先の栃木SCでシーズンをスタート。当初は1年間の契約期間だったが、武者修行先で25試合2ゴールの経験値を重ねたことで半年間での復帰を勝ち取り、前節の広島戦でさっそく途中出場で復帰後初出場を飾っていた。

 広島戦でも高い技術とポジショニングセンスを活かし、攻撃を前進させる役割を果たしていたが、試合後には「アシストやゴールは常に狙っているところで、今日はそれが出せなかったので満足はしていない」とコメント。「もっと周りと連係していけば近いうちに点に絡めると思う」と述べていたが、この日さっそく初先発を果たし、見事に有言実行の活躍を見せた。

「ただ戻るのではなく、ラストチャンスくらいの気持ちで、覚悟を持って帰ってきた。試合にすぐ使ってもらっている中、ただ良いプレーをするだけじゃ今までと変わらないと思っていた」

 そんな山田雄は「結果という部分も栃木のサポーターも喜んでくれていると思うのでよかった」と栃木サポーターへの良い報告ができたことには笑顔をのぞかせつつも、「まだリーグ戦は続くし、まだ1勝。連勝しないと順位も上がらないと思うので、残り勝ち続けて順位を上げていきたい」と結果には満足するつもりはなさそうだ。

 記念すべき初ゴールも通過点。「結果を取ることで自信にもつながるし、プロの世界なので結果が自分の価値にもつながると思った。こういうところを続けて、プレーもしっかり良い部分を続けていければ、自分自身も上に行ける。謙虚にやっていきたい」。苦境打破の救世主として帰ってきた23歳はまだまだ上を見据えている。

(取材・文 竹内達也)
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ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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