beacon

下位相手に連敗…首位陥落危機の横浜FMマスカット監督「Jリーグは1チームずば抜けて強いというのがない」

このエントリーをはてなブックマークに追加

横浜FMは下位相手に連敗

[9.2 J1第26節 柏 2-0 横浜FM 三協F柏]

 首位の横浜F・マリノスは前節の横浜FC戦(●1-4)、今節の柏レイソル戦(●0-2)と下位の相手に連敗を喫し、まさかの足踏みとなった。試合後、ケヴィン・マスカット監督は「自分たちと柏は違った理由で勝ちにこだわりたかった。その中で相手が上回り、勝ちに等しい結果を残したと思う」と負けを受け止めた。

 前節のダービー敗戦からの立て直しが問われる一戦だったが、柏とのアウェーゲームでもマリノスらしさは影を潜めた。前半は相手が中盤中央へのパスを警戒してくる中でリズムを作り出せず、後半はカウンターで勝負をかけてきた相手の勢いに屈して2失点。17位の相手に2試合続けて敗れ、3日の神戸の結果次第で首位陥落の危機となった。

 マスカット監督は「90分通していつもの自分たちのパフォーマンスが出せなかった」と総括。「スタートのところでは自分たちの思っていたようにいい形でのチャンスをスタートでも作れたと思う。もちろん相手の守備の深いブロックの中でもチャンスを作り、ゴール前に行くところはあった」としながらも、「後半はコントロールしている部分はあったが、前に運べなかった。前に行って相手にストレスを与えたなかったが、後半はやろうとしていることができず、ポジション的にもうまくいかなかった」と敗因を口にした。

 それでも指揮官は「こういう時こそポジティブに、一丸となり、自分たちのサッカーをもう一度思い出し、やっていくことが大事だと思う」と先を見据えた。

 下位相手の連敗にも焦燥感は感じさせず、「何度か自分も皆さんの前で喋っているが、Jリーグは1チーム、ズバ抜けて強いというのがない、順位も関係ないリーグの一つだと思っている」とJリーグの特徴を分析。「他のチームも順位が下のチームに結果を出せないことがある。今日は一つは上を目指していくため、一つは残るため、勝ちにこだわる気持ちを持つ2チームがぶつかった。我々は良いスタートを切って、コントロールし、敵陣で握ることができたが、後半に入ってなかなか良い形がなかった。走るタイミングがズレたり、そういうところもあった。90分通して相手が勝ちに相応しい結果を残した」と冷静に負けを認めていた。

(取材・文 竹内達也)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2023シーズンJリーグ特集ページ
●[J1]第26節 スコア速報
ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

TOP