beacon

首位横浜FMが下位勢にまさかの連敗…柏はMF山田雄士のJ1初ゴール決勝弾で8月から公式戦無敗!!

このエントリーをはてなブックマークに追加

柏が横浜FMを無失点に抑え込んだ

[9.2 J1第26節 柏 2-0 横浜FM 三協F柏]

 J1リーグは2日、第26節を各地で行い、17位の柏レイソルが首位の横浜F・マリノスを2-0で破った。後半7分にMF山田雄士がJ1初ゴールとなる先制点を決めると、同38分にFWマテウス・サヴィオのPKで追加点を奪取。横浜FMは前節、当時17位の横浜FCに敗れていたが、今節も下位相手にまさかの連敗となった。

 ホームの柏は前節の広島戦(△0-0)から先発1人を変更。MF戸嶋祥郎に代わって栃木への期限付き移籍から復帰した山田雄が復帰後初スタメンを果たした。対する横浜FMも前節の横浜FC戦(●1-4)から1人を変更し、FW西村拓真に代わって全北現代から加入のFWナム・テヒが加入後初スタメンとなった。[スタメン&布陣]

 立ち上がりは均衡した展開だった試合は徐々に動き始め、前半17分、柏はDFジエゴのクロスボールが相手の中途半端なクリアを誘い、こぼれ球を拾った山田雄が右足ボレー。だが、シュートはわずかに枠を外れる。同19分、横浜FMは右サイドでの崩しからナム・テヒがドリブルで仕掛け、左に横パスを渡すと、FWエウベルが果敢に右足一閃。しかし、これもクロスバーに弾かれた。

 柏は前半30分、立ち上がりから再三続けていたボランチへのプレッシングでMF椎橋慧也がMF喜田拓也からボールを奪い、ショートカウンターを開始。山田雄のスルーパスにFW細谷真大が抜け出し、シュートはGK飯倉大樹に阻まれたが、こぼれ球を椎橋が押し込んだ。だが、ここでVARが介入。細谷の抜け出しがオフサイドだったとして、VARオンリーレビューでゴールは取り消された。

 なおも攻める柏は前半35分にもショートカウンターからMFマテウス・サヴィオが左サイドを抜け出し、左足でシュートを狙うも飯倉の正面。同40分、横浜FMはやや遠い距離からDF永戸勝也が無回転FKを狙ったが、GK松本健太にパンチングで弾かれると、直後には永戸のアーリークロスに飛び込んだFWアンデルソン・ロペスのヘッドも松本のスーパーセーブに阻まれた。

 後半開始時、柏はジエゴに代わってDF三丸拡を投入。さっそくロングボールとセットプレーを使って敵陣に攻め込み、立ち上がりの優位を取った。すると後半7分、柏はMF高嶺朋樹のロングスルーパスにM・サヴィオが左サイドを抜け出し、折り返しのパスを高嶺が収めると、右サイドにパス。これを受けた山田雄が細かいタッチで左に持ち出し、鋭い足の振りから放った左足シュートをゴール左隅に突き刺した。

 今季は期限付き移籍先の栃木でJ2リーグ戦25試合に出場した後、契約期間を切り上げて半年間で戻ってきた山田雄は復帰後J1リーグ2試合目で大仕事。またこれがJ1リーグ戦初ゴールとなった。

 ビハインドとなった横浜FMはその後も劣勢が続く中、後半22分に一挙3枚替え。ナム・テヒ、喜田、FW宮市亮に代わってFW西村拓真、MF山根陸、MF水沼宏太を投入した。同26分、柏はサヴィオが左サイドを抜け出すと、抜かれたDF松原健が後ろから引っ張ってファウル。主審はイエローカードを出したが、柏の選手たちはレッドカードを求めて猛抗議し、スタジアムは一時騒然としたムードとなった。

 その後も柏が主導権を握り、後半36分に再び試合を動かす。DF片山瑛一のロングスローを受けた細谷が巧みにターンすると、これを横浜FMのMF吉尾海夏がハンド。柏にPKが与えられ、同38分にこれをサヴィオが冷静に沈めた。そのまま試合はタイムアップ。首位相手に金星を挙げた柏が8月2日の天皇杯札幌戦からの公式戦無敗を7試合(4勝3分)に伸ばし、16位に浮上した。

(取材・文 竹内達也)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2023シーズンJリーグ特集ページ
●[J1]第26節 スコア速報

データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります
竹内達也
Text by 竹内達也

TOP