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柏がジョルジ・ワグネルの直接FKで川崎Fを下す、3戦ぶり白星

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[10.6 J1第28節 柏1-0川崎F 柏]

 2連敗中の9位柏レイソルはホームで勝ち点39で並ぶ11位川崎フロンターレと対戦し、1-0で勝利した。連敗を2でストップさせ、札幌戦(3-1)以来となる3戦ぶりの勝ち点3を手に入れた。一方の川崎Fは連勝中で公式戦4戦負けなし(3勝1分)だったが、9月1日の仙台戦(1-2)以来の敗戦を喫した。

 この日の柏は前節に引き続き、DF増嶋竜也が出場停止。さらに前節・浦和戦(1-2)で負傷したMFレアンドロ・ドミンゲスを欠いた。CBではDF那須大亮が2戦連続の先発を果たし、2列目ではMF茨田陽生が8月18日の仙台戦(0-0)以来、6試合ぶりに先発出場した。
 対する川崎Fは、加入後9戦連続で先発していたMF風間宏矢がベンチスタート。代わって、前節・札幌戦(1-0)で途中出場ながら、決勝点を決めたFWレナトが10戦ぶりに先発した。

 立ち上がりから押し込む柏だったがゴールは遠い。前半5分にはMFジョルジ・ワグネルが大きく右サイドへ展開。DF藤田優人の右クロスからゴール前へ飛び込んだFW工藤壮人がヘディングで合わせるもクロスバー上へ外れた。その後もジョルジ・ワグネルがFKを直接狙うも枠を捉えることはできない。

 対する川崎Fは前半25分過ぎから徐々に攻撃の形をつくり始める。前半26分には正面からパス交換で崩しにかかると、最後はPA手前からFW楠神順平がミドルシュート。惜しくも決めきることはできない。同30分には、日本代表MF中村憲剛が魅せる。PA左へ絶妙なスルーパス。抜け出たMF山瀬功治のシュートはDFに阻まれた。同38分には右サイドから仕掛けた山瀬がFW大島僚太へパス。大島がDFを外して右足シュートを狙うもGKに止められた。0-0で前半を折り返した。

 後半に入り、先に動いたのは柏ベンチだった。後半11分にFW澤昌克に代えて、FW田中順也を投入した。すると後半18分に田中がチャンスに絡んだ。中央から攻め込んだ川崎Fが決定機。中村のパスに楠神が抜け出るも、PAわずかに手前で那須にカットされた。これを奪って柏がカウンター。PA手前右から中央へ田中がドリブルで切れ込む。DFを引きつけての横パスを工藤が受けるも、DFに阻まれた。あと一歩のところでゴールは奪えない。

 それでも後半21分、ジョルジ・ワグネルの左足が試合を決めた。ゴール正面で獲得したFK。ジョルジが左足で狙ったボールはゴール左上隅へ吸い込まれた。相手GKもほとんど動けないような鮮やかなボール。柏が1-0と先制に成功した。その後もジョルジが果敢にミドルシュートを狙っていく。

 追いつきたい川崎Fは後半26分に大島に代えて、MFレネ・サントス。同29分には楠神に代わり、MF登里亨平をピッチへ送った。しかし流れは変えられない。同35分にはドリブルで仕掛けたレネ・サントスがPA左で那須に倒されたかに思われたが、シミュレーションの判定。逆に警告を受けてしまった。0-1のまま時間は進む。

 後半42分に柏は2枚目の交代カードを切り、FWネット・バイアーノが出場した。終了間際には相手のサイド攻撃からピンチを迎えるもしのぎ切り、1-0で試合は終了。柏が3試合ぶりの勝ち点3を手に入れた。

 試合後、決勝点のジョルジ・ワグネルは「ホームでの勝ち点3。きょうの勝利は本当に大事だった。サポーターの皆さんと全員で勝ち取った勝利だと思う」と胸を張ると、「きょうの勝利が次の天皇杯、ナビスコ、そして残りのリーグ戦につながっていくように頑張っていきたいと思う」と笑顔で話した。

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