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フォルランJ初ゴール!!C大阪が首位・鹿島を撃破し、3連勝を飾る

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[3.23 J1第4節 鹿島0-2C大阪 カシマ]

 J1は23日、第4節を各地で行い、カシマサッカースタジアムでは開幕から3戦全勝で首位に立つ鹿島アントラーズと2勝1敗で3位のセレッソ大阪が対戦した。前半に先制点を挙げたC大阪は、鹿島に押し込まれながらもしっかりと守備で耐えて反撃の機会を待つ。後半41分にはFWフォルランにJ初ゴールが飛び出すと、最後まで鹿島にゴールを許さずに、4年ぶりにアウェーで鹿島に勝利。リーグ戦3連勝を飾っている。

 鹿島は19日のナビスコ杯F東京戦(1-3)で先発を外れていたGK曽ヶ端準がスタメンに復帰。FPは同じ10人がスタメンに名を連ねた。一方のC大阪も、18日のACLブリーラム・U戦(4-0)で先発していたDF染谷悠太に代わり、DFゴイコ・カチャルが出場と週中のゲームから1人を変更した。
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 主導権の握り合いとなった立ち上がり、鹿島はFWダヴィがDF山下達也、DFゴイコ・カチャルの激しいマークに遭い、思うように前線までボールを運べない。一方のC大阪はロングボールを入れた速い攻めで鹿島ゴールに迫る。

 前半12分には鹿島のCKから速攻に転じ、MF南野拓実がドリブル突破。左のFW柿谷曜一朗にパスを出したが、柿谷のシュートはGK曽ヶ端準がしっかりと対応した。鹿島も直後の12分、細かくパスをつなぎ敵陣にボールを運ぶと、MF遠藤康が縦パスをダヴィに入れる。ダヴィから落としのパスを受けたMF土居聖真がシュートを放ったが、これはGKキム・ジンヒョンに止められた。同15分にはダヴィが最終ラインの裏を取りかけたが、戻ってきたゴイコ・カチャルに突破を阻まれた。

 先制点が決まったのは、前半19分だった。左サイドでセットプレーを得たC大阪は、DF丸橋祐介がクロスを入れる。ゴール前の混戦から、DFがクリアーしようとしたボールを山下が阻止。ボールがMF長谷川アーリアジャスールの前に転がると、長谷川は右足を振り抜き、強烈なシュートが鹿島ゴールに決まった。

 1点をリードされた鹿島も、25分にダヴィがやや強引に反転してシュートに持ち込んだが、枠を捉えることはできなかった。その後もC大阪ゴールに圧力を掛けるが、相手の守備ブロックを崩すことはできない。38分には小笠原のループパスからこぼれたボールをPA外から土居がシュート。これは山下にブロックされると、両チームの選手がこぼれ球に反応したがボールはC大阪がクリアーする。これで得たCK。遠藤のクロスをDF昌子源がヘッドで合わせたが、ボールはクロスバーを叩く。前半の終了まで、鹿島はC大阪を押し込み続けたが、得点を挙げられないままハーフタイムを迎えた。

 後半の開始から鹿島は土居と豊川の2人を下げて、MF本山雅志、MFジャイールを起用する。だが、後半最初のチャンスはC大阪がつくる。前半1分、自陣からボールを奪って速攻に転じると、長谷川→柿谷→丸橋とボールがつながり、最後はフォルランが左足でシュート。しかし、これはGK曽ヶ端に止められる。その直後にもC大阪はMF杉本健勇からのクロスがDF青木剛の頭上を越えて、フォルランに渡る。GKと1対1の決定的場面だったが、フォルランはシュートをミートできずに左へ外した。

 反撃に転じたい鹿島だったが、C大阪の早くタイトなプレッシングの前に、シュートチャンスをつくれない。後半13分にはPA外から遠藤が左足でゴールを狙ったが、クロスバーを越えてしまった。同18分にはGKキム・ジンヒョンのキックを拾った小笠原が左に展開。本山の落としたボールをジャイールが拾ってゴール前にシュート性のクロスを入れたが、中央で誰も合わせられなかった。21分にはスピードに乗った攻撃を見せて、遠藤と本山がワンツーでゴールに迫ったが、遠藤のシュートはGKキム・ジンヒョンに正面でキャッチされる。

 後半25分にはC大阪も反撃を見せる。PA内で山口からのパスを受けた南野が、フォルランにボールを預ける。反転したフォルランが左足でシュートを放つと、ボールはDFに当たってゴール前にこぼれる。これに杉本が反応してシュートしたが、GK曽ヶ端に防がれた。直後のCKからもC大阪は杉本がヘッドでゴールを狙ったが、これもGK曽ヶ端の正面を突いた。

 鹿島は後半30分、ダヴィを下げて、MFカイオを投入する。後半31分には、そのカイオにボールが渡ったが、山下にドリブルを止められて速攻のチャンスを生かせなかった。同35分にもPA外のこぼれ球をカイオがボレーで捉えたが、シュートを枠に飛ばせない。

 C大阪も後半38分に見せ場をつくる。自陣からのロングボールを杉本が競り勝ち、ボールはフォルランへ。フォルランが右サイドから逆サイドへ振ったボールを柿谷がボレーで狙ったが、こちらもミートしきれずにGK曽ヶ端にキャッチされた。

 後半41分にもC大阪はフォルランから左の柿谷にパスが出る。柿谷はDFと1対1を仕掛けると、長谷川とワンツー。リターンを受けた柿谷が、ゴール前にボールを入れると詰めていたフォルランが、確実にゴールを仕留めて、C大阪がリードを2点に広げた。後半44分にフォルランをベンチに下げて、FW永井龍を起用したC大阪がアディショナルタイムのピンチもGKキム・ジンヒョンの好セーブで凌ぎ、2-0で試合を制し、リーグ戦3連勝を飾っている。

(取材・文 河合拓)

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