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2戦連続で2発!初のFKも沈めた柏FW田中順也「嬉しいです、すごく」

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[4.29 J1第10節 G大阪1-2柏 万博]

 2試合連続2ゴール。柏レイソルのFW田中順也が止まらない。

 この日は前節・浦和戦(3-2)とは違う得点パターンを披露した。

 先制を許した後の前半31分、ハーフラインを少し越えたあたりでボールを受けた田中は、左サイドのスペースに走り出していた1トップのFW工藤壮人に展開。工藤はすぐさま左足でクロスを入れず、タメをつくる。「DFラインが下がっていたから、空いているバイタルに入れた」という工藤は、中央にグラウンダーのパスを送る。ゴール正面ではフリーの田中が待っていた。ダイレクトで左足で合わせると、GK東口順昭のセーブもおよばず、手を弾いてゴールに吸い込まれた。

「時間差はありますけど、大きなワンツー。2人で崩した」。浦和戦の決勝点は、似たような位置から右足で決めたが、得意の左足でネットを揺らした。

 もうひとつの見せ場は、前半アディショナルタイムにやってきた。ゴール正面、約20mのところでFKを得るとボール際には田中が立った。「キッカー任されるようになったのは最近。ジョルジ(・ワグネル)いたし」。MFレアンドロ・ドミンゲスも不在の中、PKも含めてキッカーは、背番号「18」に託されている。「左(GKの右側)が明らかに空いていると感じた。笛が鳴ってからちょっと間を置いて、自分のペースで。GKがいら立つぐらいに」。落ち着き払って狙いすましたシュートは、昨季まで柏に在籍したFKの名手のお株を奪うような弧を描き、ネットを揺らした。「Jリーグで初めて。嬉しいです、すごく」。J1通算34点目にして、初のFK弾となった。

 2試合で4得点。FWとして文句のつけようのない結果を残している。チームとしても期待された“Wレアンドロ”不在の中で連勝をつかんだ。G大阪戦のスターティングメンバー11人は、日本人の名前が並んだ。「日本人の良さが出ていて、結果に結びついている」。公式戦10試合負けなし(5勝5分)とした柏は次節、ホームで首位・鹿島を迎える。

(取材・文 奥山典幸)

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