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湘南守護神の“読み”的中…同い年のPK止めた秋元陽太「スカウティングに感謝」

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大ピンチを立て続けに防いだ湘南ベルマーレGK秋元陽太

[9.26 J1第18節延期分 湘南0-0川崎F BMWス]

 終盤に襲いかかってきた川崎フロンターレの猛攻を立て続けにビッグセーブ。雨中の激闘で湘南ベルマーレを救ったのは守護神GK秋元陽太だった。後半40分にはPKもストップし、「スカウティングに感謝です」と笑みを見せた。

 この日の最大のピンチは後半40分、別の決定機を防いだ直後に与えたPKだった。相手キッカーはFW小林悠。「GKが動かなければ真ん中に蹴る」(秋元)。頭に入れていた分析スタッフの情報を生かし、正面に飛んできたボールをしっかりセーブした。

「先に動いていたら止められなかったと思う」と振り返った秋元にとって、キッカーの小林は「小学校の時からやっていた選手」。秋元はCYD FC、小林は町田JFC出身と、東京都町田市出身の同い年2人は対戦経験もあり、「イメージがあった」というエピソードも明かした。

 また、直前にはFW知念慶の決定的なシュートもストップ。小林も含めた2対1のような状況だったが、「そこ(知念)で勝負というイメージだった」ときっちりパスを予測。「グラウンド状況もあって強く蹴れないと思っていた」とコントロールシュートを完全に読んで防ぎ切った。

 このシュートストップがPKの場面でも生きたようで、「もう一回(のピンチ)をみんなで防いだ後だったのにPKを与えてしまい、良い意味で吹っ切れていた。『なるようになる』と落ち着いて入れた」と述べた秋元。立て続けに見せた俊敏なビッグセーブは、緻密なスカウティングと経験に裏打ちされた読みが支えていたようだ。

(取材・文 竹内達也)
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