beacon

攻守で出た改善点…MF杉岡大暉「“この2つ”ははっきり出た課題」

このエントリーをはてなブックマークに追加

キャプテンマークを巻くU-23日本代表MF杉岡大暉(湘南→鹿島)

[1.15 AFC U-23選手権GL第3節 U-23日本代表 1-1 U-23カタール代表]

 意地の1勝を目指した試合だった。しかし、白星には届かず。U-23日本代表のキャプテンマークを託されたMF杉岡大暉(湘南→鹿島)は、「これが今の個人として、チームとしての実力だと思う」と肩を落とした。

 3戦1分2敗の未勝利。厳しい結果の中で「チームコンセプトとして、ボールをしっかり保持するというのは、ある程度できたかもしれない」と語る。だが、ボールを保持する展開で、崩しのアイディア、手段が足りなかった。「いかに崩していくか、組織としての取り組みもそうだし、個人としても突破する、クロスを上げ切るというゴールに直結するプレーは全体的に少なかったし、その精度も低かった」。

 そして、サウジアラビア戦、シリア戦ともに終盤のカウンターの流れから決勝点を献上したこともあり、「カウンターに対してのリスクマネジメント」を改善点として挙げ、崩しの部分とともに「この2つは本当にはっきり出た課題だと思う」と振り返った。

 AFC U-23選手権史上初のグループリーグ敗退に、ネット上でも批判の声が上がった。「見たくなくてもネットを見る世代なので、批判の声もすごいあったし、見なかった選手はいないと思う」。悔しさを味わった。だが、この苦い経験をしたのは今大会のメンバー23名のみだ。

「本当に、この23人はすごく悔しい思いをしたし、ここで経験したことは23人にしか分からない。この失敗を繰り返してはいけない」。思うような結果は残せなかった。しかし今後、“この悔しい経験があったから”と言えるような成長ができるよう、各々のチームへと戻って日々精進していく。

(取材・文 折戸岳彦)
▼AFC U-23選手権タイ2020(東京五輪最終予選)特集ページ

TOP