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香川が109日ぶり復帰!最終戦でダメ押し弾を演出し有終の美!!

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 香川が109日ぶりにピッチに帰ってきた。ブンデスリーガは14日、最終節を行い、すでに9シーズンぶり7度目の優勝を決めているドルトムントはホームでフランクフルトと対戦。3-1の逆転勝利で有終の美を飾った。

 1月25日のアジア杯準決勝・韓国戦で右足第5中足骨を骨折し、長期離脱していたMF香川真司もベンチ入り。ブンデスリーガでは昨年12月17日のフランクフルト戦以来、約5ヵ月ぶりのメンバー入りを果たすと、2-1で迎えた後半43分、待ちに待った出番がやってきた。

 前線で積極的に追加点を狙い、2度オフサイドを取られたが、試合終了間際の後半45分だ。ドリブルで中に切れ込みながら右サイドのスペースにスルーパス。MFレワンドフスキのワンタッチのクロスをFWバリオスがヘディングで合わせ、3-1と試合を決定付けた。

 韓国戦以来、109日ぶりとなる復帰戦でいきなりダメ押しゴールを演出した香川。今月4日からチームの全体練習に部分合流を果たしたものの、クロップ監督は「シンジを(ベンチに)入れるのは象徴的な意味合い。彼は2回しかチームで練習していない。(100%に戻るには)まだ数週間かかる」と説明し、起用には慎重な姿勢を見せていた。

 故障離脱するまでの17試合で8得点を決めた前半戦MVP。その貢献度を尊重してのベンチ入りと見られたが、1点リードという展開も手伝い、出番がめぐってきた。超満員のスタンドから浴びた「香川真司コール」。わずか3分間の出場ながら、サポーターに、指揮官に、その存在感をあらためて見せ付けた。

 試合後は日の丸の旗を背中にかけて優勝セレモニーに参加し、メダルを首にかけられた。優勝を決めた4月30日のニュルンベルク戦は、身内に不幸があったため日本に帰国中で、優勝の瞬間に立ち会うことができなかった。あらためてチームメイト、スタッフ、サポーターとともに分かち合った優勝の喜び。GKバイデンフェラーがマイスターシャーレを掲げ、チームカラーである黄色と黒の紙吹雪が舞う中、香川の表情にも満面の笑みが広がった。

 後半戦は故障に苦しんだとはいえ、チームの首位独走に貢献し、移籍1年目にしてリーグ制覇を経験した。来季はブンデスリーガ2連覇はもちろん、欧州CLでの活躍も期待される。ケガを完治させ、さらなる飛躍を。香川が来季、ドイツから欧州の舞台へ羽ばたく。

[写真]チームメイトとマイスターシャーレを手に笑顔を見せるMF香川真司

(文 西山紘平)

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