夏の高校日本一を争う平成23年度全国高校総合体育大会「2011熱戦再来 北東北総体」サッカー競技(秋田、7月28日開幕)の組み合わせが2日、決まった。

　昨年度優勝の市立船橋(千葉1)や、昨年度準優勝で同全国高校サッカー選手権優勝の滝川二(兵庫)は2回戦から登場。昨年の大会得点王であるFW和泉竜司やU-18日本代表候補GK積田景介ら優勝メンバーが残る市立船橋は桐蔭学園(神奈川2)対瀬戸内(広島)戦の勝者との一戦で連覇へ向けたスタートを切る。一方、兵庫県大会で延長終了間際からの大逆転勝利を飾るなど、DF亀岡淳平主将を中心に底力のある滝川二は、静岡学園(静岡)対東京都市大塩尻(長野)戦の勝者と対戦することとなった。

　1回戦から登場するチームではF東京や清水などJクラブが争奪戦を繰り広げているFW白崎凌兵擁する山梨学院(山梨)が大阪王者の桃山学院(大阪1)と激突。初出場校との一戦となったが山梨学院の吉永一明監督は「昨年も初戦で大阪代表に苦しんでいる。大都市の代表なので力はあると思う。初戦がひとつのカギになる」と気を引き締めていた。注目の白崎は現在恥骨炎で離脱中だが、本大会の出場は問題ない見込み。U-18日本代表GK山田修平やMF荒木克仁ら優勝候補の一角であるチームの戦いぶりと“怪物”候補のプレーに注目が集まる。

　U-18日本代表FW宮本拓弥らタレント軍団の流通経済大柏(千葉2)は、初戦で羽黒(山形)と戦う。また現在開催中のU-17W杯で活躍しているMF望月嶺臣の野洲(滋賀)と神村学園(鹿児島)が激突する一戦は1回戦最注目カード。この勝者は同じくU-17W杯日本代表のDF室屋成やMF差波優人擁する「東北の雄」青森山田(青森)と、名門・武南(埼玉2)の勝者と戦う激戦ブロックとなった。
　
　そのほかU-17日本代表DF植田直通が所属する大津(熊本)や2年前の全国王者・前橋育英(群馬)、MF長谷川竜也らの足技に注目の静岡学園(静岡)、全国選手権4強の立正大淞南(島根)、プリンスリーグ九州1部首位の筑陽学園(福岡)、また地元・東北勢の戦いなどからも、目が離せない。

【1回戦】
(7月28日)
[八橋運動公園球技場]
[1]桐蔭学園(10:00)瀬戸内
[2]帝京大可児(12:00)富山一
[9]秋田南(15:00)金沢桜丘

[八橋運動公園健康広場]
[7]大分(10:00)丸岡
[3]福知山成美(12:00)かえつ有明
[8]桃山学院(15:00)山梨学院

[OGAマリンパーク球技場]
[12]初芝橋本(10:00)徳島市立
[4]高川学園(12:00)東海大四
[10]南風原(15:00)聖和学園

[男鹿総合運動公園陸上競技場]
[6]前橋育英(10:00)東邦
[5]日章学園(12:00)四日市中央工
[11]尚志(15:00)土佐

[西目カントリーパークサッカー場]
[13]羽黒(10:00)流通経済大柏
[14]奈良育英(12:00)矢板中央
[17]水戸商(15:00)遠野

[TDK秋田総合スポーツセンターサッカー場B]
[23]静岡学園(10:00)東京都市大塩尻
[15]松山工(12:00)玉野光南
[16]新潟明訓(15:00)東久留米総合

[TDK秋田総合スポーツセンターサッカー場A]
[18]旭川実(10:00)大阪桐蔭
[19]神村学園(12:00)野洲
[22]刈谷(15:00)海星

[仁賀保グリーンフィールド]
[20]青森山田(10:00)武南
[21]佐賀東(12:00)香川西

【2回戦】
(7月29日)
[八橋運動公園陸上競技場]
[24]市立船橋(10:00)[1]の勝者
[28]立正大淞南(12:00)[7]の勝者

[八橋運動公園健康広場]
[25][2]の勝者(10:00)[3]の勝者
[29][8]の勝者(12:00)[9]の勝者

[OGAマリンパーク球技場]
[26][4]の勝者(10:00)[5]の勝者
[30][10]の勝者(12:00)[11]の勝者

[男鹿総合運動公園陸上競技場]
[27][6]の勝者(10:00)筑陽学園
[31][12]の勝者(12:00)浦和東

[西目カントリーパークサッカー場]
[32]座間(10:00)[13]の勝者
[34]西目(12:00)[16]の勝者

[TDK秋田総合スポーツセンターサッカー場A]
[33][14]の勝者(10:00)[15]の勝者
[35][17]の勝者(12:00)大津

[TDK秋田総合スポーツセンターサッカー場B]
[37][19]の勝者(10:00)[20]の勝者
[38][21]の勝者(10:00)[22]の勝者

[仁賀保グリーンフィールド]
[36]米子北(10:00)[18]の勝者
[39][23]の勝者(12:00)滝川二

[写真]昨年優勝の市立船橋。今年はどのチームが頂点まで駆け上がるのか

(取材・文　吉田太郎)

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