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鹿島は2戦連続3発勝利、大迫「全部勝って優勝したい」

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[8・6 J1第20節 鹿島3-1山形 カシマ]

 6日、J1第20節1日目の6試合が行われ、茨城県立カシマサッカースタジアムでは暫定12位の鹿島アントラーズが17位・モンテディオ山形と対戦。鹿島が3-1で快勝した。

 常勝軍団・鹿島のエンジンがかかってきた。3-1で逆転勝ちした前節のC大阪戦に続く3発勝利。ただ、現在勝ち点16差の首位・柏など、上位陣との差はまだまだある。それだけに、この日2点目のゴールを決めたFW大迫勇也は「勝つしかない。(これから)全部勝って優勝したい」と勝利を喜びつつも、満足感は全く見せなかった。

 右腓腹筋肉離れのFW興梠慎三と捻挫のFW田代有三が負傷欠場した鹿島は大迫の1トップを採用。ただ会心の試合内容で勝ち点3を獲得した。前半16分、敵陣左中間、PAやや外で大迫が獲得したFKをMF野沢拓也が右足で直接ニアサイドへねじ込む。山形の構築した壁を越えて鋭く落ちる鮮やかな先制FKだった。

 これでリードを奪った鹿島はさらに24分、自陣でCB中田浩二が見せた絶妙なインターセプトからカウンター。右サイドからボールを進めると、右コーナー付近でボールを持ったMFフェリペ・ガブリエルが、フリーでPAへ走りこんだMF遠藤康へパスを通す。タッチライン際から仕掛けた遠藤が中央へ折り返すと、DFを背負いながらゴールエリアへ走りこんだ大迫がダイレクトでゴールへと押し込んだ。

 後半4分に1点差に詰め寄られた後は山形に試合の流れをつかまれ、自陣に押し込まれる苦しい展開。だが後半13分、左サイドでDF2人と対峙したフェリペ・ガブリエルが後方から追い越してきたSB新井場徹の前方のスペースへ絶妙なパスを送る。スピードに乗ったまま一気にPAへ侵入した新井場は、DFのマークを外してゴール右上へ、今季初ゴールとなる右足コントロールショットを突き刺した。

 試合の流れを再び自らへ傾ける貴重な3点目。終盤も決定機を作り続けた鹿島は今季2度目の連勝を飾った。オズワルド・オリヴェイラ監督は「(鹿島は)常に優勝争いをする伝統がある。(そこまで)つなげていければ。Jリーグは全18チームに優勝争いできる力があり、簡単に優勝できるリーグではない。(ただこれから鹿島も)優勝争いできるように」。現在7勝4分8敗と苦しいシーズンを送っている鹿島だが、終盤の9連勝で逆転優勝した07年のように、あきらめずに勝利を重ね続ける。

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