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南野拓実が“恩師”クロップ監督の退任に「ショック」もエール「すべてのタイトルに可能性。有終の美を」

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日本代表MF南野拓実

 名将の“退任発表”が日本代表選手にも衝撃を与えている。アジアカップに参加中のMF南野拓実(モナコ)が29日、今季限りでの退任を発表したリバプールユルゲン・クロップ監督について「ショックでした」と率直な心境を明かした。

「リバプール=(イコール)クロップ監督がいるという感じのイメージだし、クロップが作り上げてきたものはここ最近のリバプールの成功を象徴するものだと思う。それがなくなるというのは不思議な感じはします」

 南野はザルツブルク時代の19年10月にチャンピオンズリーグのグループリーグでリバプールと対戦。敵地のアンフィールドで1ゴール1アシストの大活躍を見せ、翌20年1月にリバプール入りを果たした。リバプールとしては史上初のアジア人獲得。クロップ監督は南野を高く評価し、加入当初は「まさしく我々が求めていた選手」と話し、クラブを去ることが決まったときにも「偉大なプロフェッショナル。スーパーで、才能を持った選手だ」と高い評価を変えなかった。

 南野はプレミアリーグでは出場試合数が限られたものの、移籍1年目の19-20シーズンにリーグタイトルを獲得。サウサンプトンへのレンタル移籍も経験して戻ってきた21-22シーズンにはカップ戦で目を引く活躍を見せ、FA杯とカラバオ杯という2つの国内カップ戦のタイトル獲得に大きく貢献した。

 クロップ退任の報道が流れたのは26日。リバプールに所属するMF遠藤航も同じタイミングで知った様子だったそうで、「次の監督がだれになるか気になるね」と話したという。

 リバプールは現在、リーグ首位。カラバオ杯は決勝進出を果たし、FA杯も5回戦進出を決めた。ヨーロッパリーグも首位で決勝トーナメント進出を決めており、南野は「今シーズン、すべてのタイトルに可能性が残っている状態なので、有終の美を飾ってほしいと思います」とエールを送っていた。

(取材・文 矢内由美子)

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矢内由美子
Text by 矢内由美子

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