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中東で中東勢と対戦…谷口彰悟が説く“中東の心得”「普段の倍近い力を出してくる」

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日本代表DF谷口彰悟

 中東で戦う心得を説いた。アジア杯決勝トーナメント1回戦のバーレーン戦を2日後に控えた29日、日本代表が2日ぶりに練習を再開。試合3日前の前日28日はオフとなったが、普段カタールでプレーしているDF谷口彰悟(アルラーヤン)はオフの過ごし方についてチームメイトから聞かれることもあったようだ。

「オススメの場所を聞かれて教えたりした。なかなか大会期間中にオフもないので、多少はカタールを感じられたんじゃないかと思う」。そう微笑んだ谷口自身も「みんなでランチに行ったりしてリラックスできた」という。

 決勝トーナメント1回戦で対戦するバーレーンについては「前線に強烈な選手がそろっている」と指摘。グループリーグ最終戦のヨルダン戦(○1-0)で決勝点を決めたFWアブドゥラ・ユスフは194cmの長身ストライカーで、1、2戦目に先発していたFWアブドゥラ・アルハシャシュも191cmと大型FWが並ぶ。「グループを勝ち上がってきただけの力はあると思うし、気の抜けない相手だと思う」と警戒した。

 グループリーグ第2戦でイラクに1-2で敗れた日本だが、完全アウェーの雰囲気の中、スタンドの後押しを受けたイラクの勢いにのまれた部分もあった。決勝トーナメントでもバーレーン戦はもちろん、勝ち上がった場合もイランやカタール、サウジアラビアなど中東勢との連戦になる可能性がある。

 中東のカタールで中東勢と対戦することについて谷口は「雰囲気もアウェー感が強くなる。彼ら(中東の選手)は周りの雰囲気に乗りやすいというか、普段の倍近い力を出してくる。特に相手が日本となると普段以上の力を出してくると思う」と、中東でプレーしてきた実体験をもとに語った。

「僕らも油断せずに、いつもよりパワーアップして来る相手を叩きのめす、それを超えるぐらいの覚悟を持ってやらないといけない」。前半5分に先制を許したイラク戦の反省も踏まえ、「行けそうだなというのを会場含めて感じさせると厄介。やっぱり日本は違うなと感じさせることが大事」と立ち上がりの重要性を強調した。

(取材・文 西山紘平)

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西山紘平
Text by 西山紘平

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